★ 今のところこれだけですが・・・
2/16 ジュネーブで開かれた国連女子差別撤廃条約会合 後
杉山外務審議官 ぶら下がり記者会見詳報
<杉山審議官>
たまたま私が、団長に任命されたので、ジュネーブに入って、団長としての仕事をさせていただきました。すべての私の発言はみなさん、お聞きになったと思いますので、詳しいことは申し上げません。
代表団においては、専門的なところは、各省庁の局長の方々から、具体的な説明があったと思います。お聞きになっていたと思いますので詳しいことは申し上げませんが、冒頭私からの最初のステートメントで、女性のさらなる活躍、いわゆるエンパワーメントといった事柄に関すること、最近のWAOという国際会議もそうですが、安倍内閣にとって、女性の活躍の重視というのが非常に柱、政策の柱ということを説明する、ということでありまして、たまたま何年かにいっぺんの会議なんですけど、そういう意味では、非常にきちんと、それを説明する良い機会だったというように私は思います。
もう細かいやり取りはみなさん全部お聞きになったと思いますし、私が答えた部分も局長が答えた部分もその他各省庁の専門的なお答えもみなさん全部お聞きになっておられると思いますので、それを繰り返すことはしません。
私自身、ずっとこのやりとりをしていたわけですけど、それをその場で聞いて、そして発言してみたりして、全体として、各委員から、傾聴すべき、意味のある指摘もたくさんあったように思いますし、同時に、日本もよりしっかりと発信して、誤解を解く、努力も必要だと、かなり、誤解に基づいた発言もあったように思いました。ただ、総じて、そういった形で国際社会と関与するというか、国際社会と意見交換するということ自体は、非常に意味のあることだったと思います。今後、局長をはじめとしてそれぞれ各省庁、外務省もそうでありますけれども担当の方で、今日の意見交換、議論を通じて、中身をよく検討して、さらに女子差別撤廃条約の目的を達成するために、日本政府としてどういうことをすべきか、そういうことについて、一層の検討を重ねてゆくそういう意味で、有意義な全部で、5時間ぐらいの、長い1日ではありましたが、意見は出したと思います。
特に、時間的には、これを一番長くやったというわけではありませんけれどもたまたま昨年の12月28日に行われた、日韓の慰安婦に関する合意の直後ではありませんが、それから日をおかずにこういう、国際社会に向かって、発信するというか、意見交換する機会がありましたので、午前中だったと思いますけれども、最後の方で、質問に答えて、私から強制連行、いわゆる強制連行を確認する資料を見つけることはできなかったと、そして、いわゆる吉田証言というのは、完全な捏造である、それとの関係で20万人というのは女子勤労挺身隊というのと慰安婦というのを完全に混同した過ちの数字である、これらは掲載した朝日新聞が数度の渡って、謝罪をし、取り消しをしている、そして、4番目にいわゆる性奴隷、という言葉は、事実に反する、ということを指摘した上で、これも質問があったので、その質問に答えて、現在日韓両政府は、先の日韓合意を誠実に実行すべく、両政府で取り組んでいるところであり、この姿勢に全く変化がない、ということを強調した次第であります。
最後にですね、予期してなかったわけではありませんが、中国の出身の委員が、歴史の否定云々という質問をされたので、みなさんお聞きになっていたと思いますけれども具体的なことは繰り返しませんが、それは全く受け入れられないし、事実と反する、まぁもうちょっと詳しく言いましたけれどもそういう趣旨のことは発言した次第であります。
冒頭、みなさん、全部聞いていたと思いますので、私の方からまとめて、みなさんにお伝えするとすれば、以上となりますが、みなさん何か、ご質問があれば、お答えいたします?
<NHK>
審議官ありがとうございます、NHKです。事前の報告書でも、そして今回の冒頭の発言でも、意見に対するお答えの中でも慰安婦の問題、かなり強調されておられたと思います。改めて、そこに込めたいというか、狙いというものを教えていただいたよろしいでしょうか?
<杉山審議官>
先ほど申し上げましたように、合意そのものは12月28日にご覧になっていたように全国、全韓国、あるいは全世界に向けて中継されたわけでありますから、内容についてはあそこに尽きている、と思いますけれども、その関連で、それから日をおかずして、こういう国際社会の場で、これに関連する、いくつかの誤解というか、いくつかの明確にすべき点を明らかにしてきたことは私は、良かったと思っています。
ちなみに、こういう形で、私が申し上げた数点、まぁ、全部がそうかどうかは別として、こういった類のことを国際社会にむかって言ったのは、実は初めて、全く初めてというわけではありません、ありませんが、他の人権委員会だったか、関連委員会だったか、あるいは総理が国会答弁の予算委員会でお答えになったいろんなところで政府として、明確にしようとしてきたと思いますが、ある意味では、女子差別撤廃条約では初めてですが、対日審査としては初めてありますが、ただ、ひとつ申し上げられるのは、それらの点について、たっぷり時間をとって、きちんと口頭で、わりと包括的にですね、大事な点をきちんと発信できた、という意味では今回が初めてではなかったか、かもしれませんから、もしそうであったとすれば、日本政府として国際社会での利益を得るという意味において、極めて有意義であったと言っていいんではないかと思います。
<NHK>
先ほど委員の誤解に基づく発言もあったという発言もありましたが、日本政府として、さらに積極的なPRもやってゆきたいという考えもありますでしょうか?
<杉山審議官>
先ほど私、両方申し上げました。非常に傾聴に値する意見もあったと思います。局長を初めてとして、関係当局、まぁ、それをどのように検討するか、ということは私が予断を挟む余地はありませんけれども、しかしこれは私が聞いていてもあきらかに誤解に基づいた発言がありましたから、両方についてきちんと検討し、さらに進めるべき点については進め、私的に応えるべき点は答え、それから誤解だと、はっきりわかる点についてはさらに発信をして、日本政府のあるいは日本の考え方を国際社会にもっと分からせる努力をしてゆくことは、一層必要だという感想を持ったのは事実であります。
<NHK>
それは慰安婦問題にしてもしかり、ということですか?
<杉山審議官>
慰安婦問題についても今回一回限りということは決してないと思いますし、これを契機に努力を続けてゆきたいと思いますし、それからなにより、先ほど申し上げたように、日韓相互の努力に基づいて、あの重要な内容を実行に移してゆく努力を続けている最中であることに変わりはないと思います。
産経新聞
国際社会としては慰安婦問題ですが、国際社会としてはやはり河野談話というのは強制性を認めた談話として認識されている中で、今日のように強制連行を認めるような資料は見つからなかったというような、相反する、向こうとしては相反する、ということだと思うんですが、ここら辺の整合性を今回の答弁だけで埋めた、とは私は個人的には思えないんですが、その辺については外務審議官はどのように思われますでしょうか?
<杉山審議官>
確かに今回、全体では5時間ですけれども、今ご質問の点についてはどれくらいの時間を使ったかわかりませんけれどもまぁ、20分か30分か、一時間はなかったですけれどもさっき申し上げたようにこれがまぁ、国際社会に向かって今までもやっていたけれどもわりとその、全体像をきちんと発信した最初かもしれないと思いますけれども、ただ、これを30分ぐらい説明して、これを説明しきれたとは、私は思いません。こういう努力は、今御指摘の点も含め、総理ご自身も日本政府も、河野談話を見直すことはない、ということと同時に、こういうことを明確にしようとしているわけですから、そこは私は相矛盾していることを言っているとは、個人的には思っていないし、政府としてもそう考えていないんですけれどもその点についてのさらなる説明とか、国際社会に理解を求める努力とか、は必要だと思いますから、我々の一層の努力を重ねてゆくのは、その通りだと思っております。
<フジテレビ>
国際社会に対しての説明はその通りかもしれませんが、韓国側に対する説明に対してはどう認識されていると思いますか?
<杉山審議官>
韓国側がどう認識するかというのはまだ韓国側と全然話をしていない私が説明をするのは適切であるとは思いません。ただ、私は、今日、数次にわたって繰り返し説明したように、さる12月28日の合意というのは非常に重要で、我々はそれぞれ実行に移す努力をしていることに関しては、全く変わりがありません、ということを確か2回ぐらい繰り返して説明したような気がします。私として言えることは、韓国政府も私と同じような考えを持っていることを心から期待するということは申し上げられると思います。
よろしいですか?それではどうもありがとうございました。
★ これだけですが、国連の対応が気になります。昨日記したように、「日本政府の英文の質疑を国連が公表しない,英文のやりとりの書面はプレスにも公開しないと国連は日本側の発言など一切公開しないし、メディアにも公開しないと言っているようです。」
★★ 朝日新聞、とんでもないですね、外務省に抗議、逆切れか?
【慰安婦報道】杉山審議官の国連発言に朝日新聞が逆ギレ抗議[桜H28/2/19]
2016/02/19 に公開
慰安婦問題に関し、外務省が国連の場において「強制連行」と「性奴隷」の嘘、そしてデマの流布に影響力を発揮した朝日新聞の責任について言及したが、これに対して朝日新聞が外務省側に抗議を申し入れたという。言論機関として「情けない」の一言に尽きる朝日新聞の不誠実対応について批判していきます。(動画の解説)