ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

佐藤健志氏のエントリから~私、これで少し心が晴れました。

2016年03月05日 | 政治

★ 本日、申し込んでいた佐藤健志先生の本が届きます。今からわくわくしています。
自民党もおかしな野党も大嫌い!! 安倍さんが保守だって?爆笑しちゃう・・・やがて空しくなる。

ずっと重かった気持ちが佐藤先生のエッセイでスッキリしました。佐藤先生にご許可を得ましたのでここに転載します。



・・・夕方、本が届きました。これから読みます。


                                                             
ずっと仮面をかぶっていると、その仮面が素顔になる。

だからどんな仮面をかぶるか、気をつけて選んだほうがいい。



・・・ここで思い出されるのが、

現政権にとって都合の悪いことが起きるか、

あるいは起きそうになるたび、

いわゆる保守派の一部から聞かれる主張。



いわく、

安倍総理の本心は違うのだ。


これには

「安倍総理は本心では消費税を8%にしたくなかった」

「安倍総理は本心ではTPPに反対だった」

「安倍総理は本心ではアメリカに追従したくない」

「安倍総理は本心では日韓合意を望んでいなかった」

「安倍総理は本心では消費税10%引き上げを延期したがっている」

などなど、

さまざまなバリエーションがありますが

ずばり言い切ってしまいましょう。



それがどうした!!


ずっと仮面をかぶっていると、その仮面が素顔になるのです。

言い替えれば、

ずっと本心と違う行動をしていれば、その行動が本心になる。


とくに政治は結果がすべて(©安倍総理)です。

行動と異なる本心など

塩に埋もれたナメクジも同然。


そんなものの存在を考慮する意味はないし、

そもそも存在するかどうかも疑わしい
ということです。



消費税率を引き上げ、

TPP参加を推進し、

対米追従の姿勢を強化し、

日韓合意をまとめた以上、

それが総理の本心と見なされねばなりません。


それともみなさん、

村山富市

河野洋平

鳩山由紀夫

習近平

金正恩

といった方々についても

行動とは異なる本心の存在を認めますか??



でなければフェアとは言えませんよ。



ちなみに『母なる夜』は1996年に映画化されましたが

メインテーマとして使われたのは

現代音楽の俊英、

アルヴォ・ペルトの名曲

「SPIEGEL IM SPIEGEL」。



鏡の中の鏡という意味ですが

これもじつに象徴的です。

なぜか。



表面に表れないものは、鏡には映りません。

行動とは異なる本心のように。



★ 佐藤先生の文をもう一つ、転載のご許可を頂いています。

デフレによる国民の貧困化は bad だ。

にもかかわらず、政府が「景気は穏やかな回復基調にある」と強弁をつづけたら BAD だ。



アメリカへの従属を強めるのは bad だ。

それを「日米共同のリーダーシップ」と表現したら BAD だ。



消費税率を上げるのは bad だ。

にもかかわらず、「総理は本心では増税を望んでいない」と言って擁護するのは BAD だ。



政策論議そっちのけで、与党のスキャンダルばかり追及するのは bad だ。

その態度を「民主主義を守りたい」として正当化したがったら BAD だ。



・・・戦後日本では伝統的に

左翼・リベラルこそ BAD の総本山で

保守はせいぜい bad か、

時には not bad 、さらには good の域に達することすらあったのですが、

こう並べてみると

今や保守のほうが BAD になっているようです。



この変化を引き起こしたのは何か?

お分かりですね。

キッチュの蔓延です。



BAD とはつまり、bad がキッチュ化したものなのですから。

恐るべし、BAD!!



というわけで、

日本をより良い方向に進ませたい皆様は

インチキなもの

粗雑なもの

センスも悪ければ知恵もないもの

薄っぺらにして退屈なもの
を見つけたら

「これこそ本物だ! 優美だ! イケてる! 面白い!」

と連呼する人々(必ず出てきます)など無視して

ずばり、BADだ!! と指摘してあげましょう。



ではでは♬(^_^)♬


★ 佐藤先生ありがとうございました。

ではブログのティールームです。



マスカーニ作曲『カヴァレリア・ルスティカーナ』から幕が開く前に歌う「シチリアーナ」、
幕の内側で歌っていてそれを客席に朗々と響かせなければなりません。
わがマエストロ、マリオ・デル・モナコの若き日の映像です。もちろん歌唱は超一流。(歌唱はイタリア語、字幕はスペイン語)

カヴァレリア・ルスティカーナとは田舎の騎士道の意で、戦争が終わって帰ってきたら婚約者ローラは別の男と結婚していた、という話。作家の百田尚樹さんはこのオペラの間奏曲を聴き、涙をポロポロ流して『永遠のゼロ』の最終章を書いたといいますが、わかるような気がします。この歌は聴いていて心が痛むような気がします。

Mario del Monaco - O Lola chai di latti la cammisa de Cavalleria Rusticana de Mascagni (espa�・ol)

コメント (4)
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