その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

バッキンガム宮殿 クイーンズ・ギャラリー訪問

2011-08-23 22:02:12 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 今年の夏は特に長期の旅行予定はなく、単発でロンドンやロンドン近郊の町を訪れるようにしています。 先日は、バッキンガム宮殿のクイーンズギャラリーとエリザベス女王が不在になる夏季のみオープンするステート・ルーム(State Rooms)に行ってきました。

【チケット】
 宮殿入口のチケット売り場でも購入可能なようですが、並ぶのを避けるためには事前にネットで購入したほうが時間の節約になると思います。クイーンズ・ギャラリーやバッキンガム宮殿それぞれの単独チケットのほかに、クイーンズ・ギャラリー、バッキンガム宮殿、Royal MEWS(皇室の厩)がセットになったチケットもあります。私は、ギャラリーと宮殿に行きたかったのですが、それぞれを個別に買うより、Royal MEWSとのセット券のほうが割安だったので、セットチケットを購入しました。

 ※チケットはこちらから→

【クイーンズギャラリー】

 なんていったて王室コレクションですから、ものすごい貴重なコレクションが並んでいます。時期によって企画が変わり、展示作品は都度大きく変わるようです。

 今年の夏季シーズンはオランダ風景画の企画展を実施中です。残念ながら、個人的にオランダ風景画には特段興味があるわけではないので、スーッと通して軽く鑑賞。オランダの風景画ばかりを2部屋に渡って何十枚と見せられても、私にはどれもが似たように見えてしまいます。

 もうひとつの企画は「神話と摂政時代(Mythology and Regency)」というテーマで、ロイヤルコレクションの中から神話を扱った絵画と収集家でもあったリージェント皇太子(後のGeorge4世)のコレクションが展示されていました。レンブラント、デューラーなどの有名どころの絵が並んでいます。

(撮影禁止のはずなのですが、結構皆ばしばし撮ってました。係りの人も注意せず。私も1枚だけ)


 絵画のほかにも、眩いほどのダイヤモンドがちばめられた装身具や金ぴかの皿、精巧な陶器なども並んでいました。一つ一つの展示品が、正真正銘の一級のものであることは、素人が見てもよく分かります。イギリス王室のすばらしいコレクションとその後ろにある富にため息が出るばかりです。

 ただ、ギャラリーそのものは期待したほど大きくありませんでした。そしてその半分近くが、企画展のオランダ風景画で占められていたのは少し残念でした。また、目当てのひとつであったフェルメールの絵も無かったので、これにはかなりがっかりでした(ただし、これはこの後、バッキンガム宮殿内で発見)。というわけで、展示品そのものの素晴らしさは痛いほど分かったものの、今回の展示は、私としては多少欲求不満が残った中での退室となりました。
コメント
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