週末のお決まりの朝ジョギングにでかけた。残暑に苦しむ日本の方には申し訳ないが、ロンドンは既に秋まっただ中。フラットを出ると、朝の爽やかだが肌寒いぐらいの空気が顔にあたり、なんとも気持ちがいい。
今日はハムステッドヒースを抜けるコースを選んだ。50分近くかけて一廻りして、自宅近くまで戻って来ると、なぜか近くにあるパブのカーテンが開き、中には灯りがついている。どうしたのだろうと、側まで寄って窓から覗いて見ると、お客さんどころか、店員すら見えないパブにTVだけがついていた。
このパブはいつもお昼に開店するから、こんな朝8時から何をやっているのか?なんか地元の自治会(そんなのロンドンにあるのだろうか?)とか、パブ関係者の集まりでもこれからあるのかな?と不思議に思いながら、怖いもの見たさで、入口のドアを押してみた。
そしたら、キューとドアを開ける特有の摩擦音を出しながら、ドアが開く。鍵はかかってないんだと思った瞬間、中からTVのボーリューム一杯の音が、耳に飛び込んできた。そうだ、ラグビーワールドカップのイングランド戦をやっているのだ。丁度、ハーフタイムのタイミングだったので、画面にはCMが映っていたのだが、イングランド戦のためにこのパブが早朝開店をしていたのだ。
ドアを開ける音が聞こえたのか、たまたまなのか、分からないが、カウンターの裏からお店のおねえさんが出てきた。思わず、「やっているの?」と聞いたら、「もちろん」という答えが返ってきた。「そうか、朝からイングランド戦なんだね?」、「ええ」。
8時からパブでビールを頼むのもなかなかイギリスで良いなあと思ったが、朝の爽やかな風を受けて、薄い汗をTシャツの裏にかいた体は、オレンヂジュースを飲みたいと言っていたので、体に正直に「オレンヂジュースある?」と聞いた。きっと、僕が初めての客だったに違いない。お姉さんは、「もちろんよ」と本当に嬉しそうな顔をして、「氷はいる?」と聞いてくれた。
後半の40分、グルジア相手に圧倒的イングランド優勢で進む試合をパブでオレンヂジュースを飲みながら観戦した。結局、僕の他には誰も来なかった。僕ひとりに、パブの中にある4つのTVモニターは多すぎたが、4つのモニターを独占するのは、なんとも気分が良い。
去年、ワールドカップでは不完全燃焼だったこのパブは、今度はラグビーで取り返したいのか。でも、そのわりには、昨年はイングランドの国旗で一杯だった室内には、どの国旗一枚も飾ってないし、パブの外にも「朝からラグビー中継やってます」なんて、どこにも書いてなかった。イングランド、ウエールズ、スコットランド、アイルランドと近隣4カ国(?)が出場しているから、あからさまにどっかの国旗だけ掲揚するということもできないのかなあ?などとぼんやり考えながら、ラグビーを見ていた。
試合が終わって、氷もかなり融けたグラスをカウンターに戻して、「ありがとう」というと、”Have a nice day!”と(私も朝の一仕事を終えたわ)という感じで、お姉さんが送り出してくれた。なんかとっても不思議な日曜日の朝の40分だった。
(入り口から覗いたパブ内)
(ゲームをやっているときは人で一杯のはずなんだが・・・)
(唯一の客の唯一の注文 オレンヂジュース)
今日はハムステッドヒースを抜けるコースを選んだ。50分近くかけて一廻りして、自宅近くまで戻って来ると、なぜか近くにあるパブのカーテンが開き、中には灯りがついている。どうしたのだろうと、側まで寄って窓から覗いて見ると、お客さんどころか、店員すら見えないパブにTVだけがついていた。
このパブはいつもお昼に開店するから、こんな朝8時から何をやっているのか?なんか地元の自治会(そんなのロンドンにあるのだろうか?)とか、パブ関係者の集まりでもこれからあるのかな?と不思議に思いながら、怖いもの見たさで、入口のドアを押してみた。
そしたら、キューとドアを開ける特有の摩擦音を出しながら、ドアが開く。鍵はかかってないんだと思った瞬間、中からTVのボーリューム一杯の音が、耳に飛び込んできた。そうだ、ラグビーワールドカップのイングランド戦をやっているのだ。丁度、ハーフタイムのタイミングだったので、画面にはCMが映っていたのだが、イングランド戦のためにこのパブが早朝開店をしていたのだ。
ドアを開ける音が聞こえたのか、たまたまなのか、分からないが、カウンターの裏からお店のおねえさんが出てきた。思わず、「やっているの?」と聞いたら、「もちろん」という答えが返ってきた。「そうか、朝からイングランド戦なんだね?」、「ええ」。
8時からパブでビールを頼むのもなかなかイギリスで良いなあと思ったが、朝の爽やかな風を受けて、薄い汗をTシャツの裏にかいた体は、オレンヂジュースを飲みたいと言っていたので、体に正直に「オレンヂジュースある?」と聞いた。きっと、僕が初めての客だったに違いない。お姉さんは、「もちろんよ」と本当に嬉しそうな顔をして、「氷はいる?」と聞いてくれた。
後半の40分、グルジア相手に圧倒的イングランド優勢で進む試合をパブでオレンヂジュースを飲みながら観戦した。結局、僕の他には誰も来なかった。僕ひとりに、パブの中にある4つのTVモニターは多すぎたが、4つのモニターを独占するのは、なんとも気分が良い。
去年、ワールドカップでは不完全燃焼だったこのパブは、今度はラグビーで取り返したいのか。でも、そのわりには、昨年はイングランドの国旗で一杯だった室内には、どの国旗一枚も飾ってないし、パブの外にも「朝からラグビー中継やってます」なんて、どこにも書いてなかった。イングランド、ウエールズ、スコットランド、アイルランドと近隣4カ国(?)が出場しているから、あからさまにどっかの国旗だけ掲揚するということもできないのかなあ?などとぼんやり考えながら、ラグビーを見ていた。
試合が終わって、氷もかなり融けたグラスをカウンターに戻して、「ありがとう」というと、”Have a nice day!”と(私も朝の一仕事を終えたわ)という感じで、お姉さんが送り出してくれた。なんかとっても不思議な日曜日の朝の40分だった。
(入り口から覗いたパブ内)
(ゲームをやっているときは人で一杯のはずなんだが・・・)
(唯一の客の唯一の注文 オレンヂジュース)