その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

とある職場の風景 送別ランチ

2011-09-08 23:56:15 | ロンドン日記 (日常)
 いろんな同僚の転職の話はもう何回も書いた気がするので、似たような話の繰り返しになるのだが、またも、とても親しい同僚が転職することになった。この会社では欧州のオーバーヘッド部門の統括シニアマネジャーとして5年近く働いてくれたのだが、今回、欧州、アジア、オセアニアに拠点を持つ会社のグローバルなシニアマネジャーとしてのキャリアアップとなる転職だ。

 真面目だがユーモアのセンスに溢れる彼は、イギリス人にしては珍しく、2年半こちらに来たばかり頃の私にも向こうから声をかけてくれて、いろいろ社内の事情について教えてくれた。職場でも軽口を叩き合ったり、私が新聞記事などでイギリスの仕組みの分からないことを聞くと、いつも熱心に分かりやすく説明してくれた。別に、会社に友人を作りに来ているわけではないのだが、友人として付き合える、数少ない同僚の一人だった。

 明日が最終日なのだが、私が明日は居ないので、今日ランチに誘った。もう2年半の付き合いになるが、こうやって2人だけでじっくり話をするのは初めてだった。うちの会社生活の振り返り、今後のキャリア、家族、趣味などなどいろいろ話した。幸い、お互い午後の予定は融通が効いたので、結局2時間近くのビッグ・ランチになった。これまでパブでも結構、話をしたつもりになっていたが、初めて聞く話が殆どで、親しいつもりでいても、そんなに本人のことを知っているわけではないのだと気がついた。もっと、話しておけばよかった。

 Keep in touch!!と言って別れたが、今の世の中Facebook、Linkedinなどのソーシャルメディアがあるので、連絡を続けることはそんなに難しくない。ただ、ナイーブなことを言うような年ではないのだが、親しい友人が職場から居なくなるというのは、胸に風穴があいたような寂しい感覚になる。

 2011年9月8日
コメント
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