夏休みのファミリー向けオペラ公演「ヘンゼルとグレーテル」を観に、小学校3年生の姪っ子を連れて日生劇場へ行きました。会場は、ちょうど姪っ子ぐらいが平均で、小学生と思しき子供たちと、引率のお父さん、お母さんで一杯で、普段のオペラとは全く違う雰囲気に包まれていました。でも、みんなちょっとおしゃれをして、子供たちの高揚した気分が伝わってきます。
公演の方は、子供向けの学芸会的なものかと思いきや、本格的なものでした(フンパーディンクのオペラを子供向きに90分に編曲したヴァージョンです)。歌手の皆さんもしっかりしたプロの歌唱ですし、オケの神奈川フィルも「ヘンゼルとグレーテル」の時として、明るく楽しく、また時として暗く不安な音楽を、濃淡を明確につけてダイナミックに演奏でした。オペラの「ヘンゼルとグレーテル」は大好きな私にも、とっても満足な公演でした。
姪っ子の方は、公演中はじーっと舞台から目を離しませんし、休憩時間にはオーケストラピットを覗きに行ったりで、楽しんでいたようで、良かった良かった。こんなちょっとした体験でも、子供のうちはいろんなものを「生」で経験するのはとっても大切だと思います。終演後も「面白かった~」とのこと。ただ、「何が面白かった?」と聞くと「魔女が空を飛んだところ」(途中、魔女(の人形が)が空を天井から吊られて飛ぶシーンがあった)という回答は、ちょっとがっくりでしたが・・・。
今回はもちろん日本語による公演なのですが、日本語の歌でも意外と聞き取れないところがありますね。大人でさえそうなのだから、子供にはちょっと難しいところもあったかもしれません。それでも、「来年もよろしく」(姪っ子)だそうです。
●公演日時・キャスト
8月11日 15:00開演
「ヘンゼルとグレーテル」
ヘンゼル 守谷由香
グレーテル 三宅理恵
ゲルトルート(母) 加納里美
ぺーター(父) 原田 圭
魔女 角田和弘
子どもたち パピー コーラスクラブ
管弦楽 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
指揮: 時任康文
演出: 広崎うらん