その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

冬の金沢 (2日目) ~暮れの週末弾丸旅行~

2016-01-23 07:35:43 | 旅行 日本
 冬の金沢2日目。

【兼六園】
 翌日は朝から小雨模様。雨の中、兼六園へ。気温が下がり、雨がみぞれ模様になる中、園内を歩き始めましたが、風もあって散策を楽しむという環境ではありません。早々に切り上げました。寒いならいっそのこと、雪が積もってくれれば風情もあるのでしょうけど、残念な訪問となってしました。


《暖冬のため、冬の兼六園名物雪吊りを施された樹木も寂しい感じ》

【いしかわ赤レンガミュージアム 石川県歴史博物館】
 そこで向かったのが、兼六園の目と鼻の先にある石川県歴史博物館。設立は1986年ですが、この年(2015年)にリニューアルオープンしたばかりです。そのせいかガイドブックや観光サイトにもほとんど触れられていません。建物は、戦前陸軍の兵器倉庫として使われていたということで、歴史を感じる外観です。


《3棟がつながっていて、まるごと博物館になってます》

 これが、私のツボにはまる実に興味深いものでした。外装は歴史的建物ですが、内装は現代的です。古代から現代にいたるまでの石川県の歴史を歴史的遺物を通じて解説されますが、映像や模型などをふんだんに取り入れた展示は実に上手にできていて、興味をそそるものになってました。音声ガイドが無料で借りられるのもうれしい。

 私的には加賀の日本史といえば、前田の殿様よりも加賀の一向宗。この一向宗の発展の歴史についても、非常にわかりやすいビデオが用意されてあって面白かった。



 また、展示の最後に石川県の様々な祭りが疑似体験できるミニシアターがあります。これが迫力満点。全部見ると1時間近くかかるので私は加賀の「火祭り」を紹介する映像を見ただけですが、映像と音が凄い迫力で、これは一度直接訪れて、生で観たいと思わせるものでした。

 リニューアルしたてで、それほど名前が売れていないせいか、空いていたのも落ち着きます。第2棟は無料で入館できる「いしかわウエルカムラウンジ」も面白いアトラクションがあります。ガラス張りのおしゃれな休憩所もあったりして、結局3時間近くも滞在しました。こんな素晴らしい博物館が、この入りでは勿体ない。歴史に興味のある人には、金沢でぜひ訪れてほしいスポットです。金沢市ももっと宣伝した方がいいんじゃないかな。

【武家屋敷】
 昼食は、香林坊で金沢おでんの老舗といわれる赤玉本店を訪れましたが、案の定、ここも1時間待ちということで、残り時間も少ないため断念。その足で、武家屋敷を訪れました。江戸時代の風情を残す落ち着いたエリアです。





 あとは、近江町市場に寄って、時間切れ。金沢駅で、金沢人のソールフードと呼ばれているらしい笹寿司を社内での夕食用に買って帰りの新幹線に乗り込みました。


《近江町市場。カニが一杯売っていたのは流石、金沢》

 やっぱり1泊2日ではせわしないですね。結局、 有名なひがし茶屋街や忍者寺も訪れることなく、後にしました。まあ、次回の楽しみに取っておきます。駆け足でしたが、一年を締めくくる、記憶に残る旅行となりました。


《帰りの新幹線》
コメント (2)
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