その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

特別展 「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」 @東京国立博物館 表慶館

2018-05-30 07:30:00 | 美術展(2012.8~)


 全くもって失礼な言い方ですが、特別展「名作誕生-つながる日本美術」のついでに立ち寄りました。東京国立博物館には何度も言ってますが、表慶館の中に入るのは実は初めて。ドーム型の屋根を持つ特徴的な建物ですが、建物の中も凝ったつくりでした。

 本展は、サウジアラビアの長い歴史を追って、100万年以上前のアジア最初の石器や5000年前に砂漠に立てられた人形石柱から近現代の国王の遺品などが提示してあります。

 直前に鑑賞した日本美術との大きな差にただただ驚くばかり。繊細で、目を細めて鑑賞するような日本の芸術品と、スケール大きく、悪く言えば大ざっぱともいえるようなアラブの歴史的遺品との違いが衝撃的なほどです。また、紙と木の文化である日本と石の文化であるアラブの対称性も良くわかります。自然、土地、歴史が何千年にわたって形造った違いを見せつけられました。仕事でアラブ人と一緒したことはないですが、ここまで違うと一体、相互理解なんて可能なのかと思ってしまうぐらいです。




《ドーム天井の内側》


《人形石柱》


《墓碑。アラビア文字が美しい》


《カーテン》



 30分少しの滞在でしたが、とっても勉強になりました。
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