東野圭吾の推理小説の映画化。連続殺人事件の第4の現場になる可能性が高いと想定される高級ホテルでの、ホテルウーマン(長澤まさみ)と潜入捜査を行う刑事(キムタク)との交流・葛藤が描かれる。出張帰りの機内で視聴。
人間関係のスクランブル交差点ともいえるホテル現場の表と裏、事件の謎解き、キムタクと長澤まさみを軸とした俳優陣がうまく噛み合って、面白いエンターテイメント作品だった。読んだことはないが、原作がしっかりしていることもあるのだろう。物語の軸が確固としていて、犯人捜しも考えさせる(まあ途中でほぼ自明となるが)。
キムタクと長澤の主演陣は美男美女過ぎてちょっと現実離れしすぎている感はあるが、小日向文世、生瀬勝久、松たか子らの脇役陣らがしっかりしているので浮いた感じもせず、物語に集中できる。
ホテルを舞台にした映画やテレビドラマは、三谷幸喜の「THE・有頂天ホテル」や漫画の実写化ドラマ「ホテル」で、その舞台裏を覗けたが、客の人間模様と究極のサービス業としてのホテルマンとお客のせめぎあいが、非常にリアルで勉強にもなる。気が利かない私には絶対できない仕事だなあ~