湿生花園に続いてポーラ美術館へ。林の中に建ち、ガラス窓から新緑の緑と春の木漏れ日が差し込む美術館は、これ以上の美術鑑賞環境はないと思えます。
丁度、この時期、開館20周年記念展として「モネからリヒターへ 新収蔵作品を中心に」が開催中でした。「光」をテーマに印象派から現代美術までを所蔵作品で振り返るという意欲的な企画です。ほとんどの部屋を使っての100を超える展示という規模も、私のポーラ美術館訪問歴では最大でした。見応えたっぷりです。
クロード・モネ〈睡蓮の池〉
ゲルハルト・リヒター〈抽象絵画〉
→この2作品が並んで展示してあったのですが、何をどう比較すればよいのか、分からずじまい。
印象派からキュビズム、更に第2次大戦期ぐらいまでの絵画は見慣れてますが、戦後の現代美術は馴染みなく、どう鑑賞すればいいのか見当がつかないものも多いです。「一体、これのどこが芸術なのだろうか?」と感じるのもあります。ただ、いつもとは違った脳の領域が刺激されていることがわかりますね。
館外の森の遊歩道の散策も贅沢な時間です。陽に温まる前のひんやりとした空気の中、木漏れ日を浴びながら、木道を歩く。日々の雑事でたまった澱が洗い流されるような感覚でした。
ロニ・ホーン〈鳥葬(箱根)〉
→林の中に放置してあるかの如く展示してある作品。鋳放しの鋳造ガラスとのことです。
リフレッシュってこんな感覚なのでしょうね~。
2022年5月1-2日