有料競馬予想広告

　競馬ファンで、年間プラス計上している人間はどれくらいいるのだろう。
　パレートの80:20の法則からいえば、20パーセント程はいるのだろうか。
　私の実感では数パーセント程度だと思われるが、いかがなものだろう。

　圧倒的に多い負け組だが、馬券を買うのを止められないのが競馬ファンの性だろう。
　そんな競馬ファンに向けた必勝法の広告が、スポーツ紙やインターネットで花盛りだ。
　スポーツ報知でも全面広告を打つ予想会社がある。
　そんな広告費を払えるくらい儲かっているということだろう。
　ということは、その広告に乗って、予想や必勝法を買う競馬ファンが大勢いるということだろう。
　普通の人間がその類いの広告を見ると、胡散臭いことはひと目でわかるはずだ。
　第一、当たる予想や必勝法があるのなら、それをわざわざ他人に教えたりはしないだろう。
　自分で馬券を買って、巨万の富をゲットするはずだ。

　溺れる者は藁をもつかむと言われるように、競馬にハマってにっちもさっちもいかない人間が、広告の甘い誘惑に乗っているのに違いない。
　要は騙されているのだ。
　何事ものめり込み過ぎると、ろくなことはない。