★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

芭蕉はビートルズだ

2024年02月08日 11時05分24秒 | ビートルズ
 テレビはBGMというか、BGV代わりだけど、欠かさず観ているのが、プレバトの俳句のコーナー。
 たまに、これは、という俳句があったりもするけど、所詮、素人の域を出ないのも確かだね。

 俳句といえば、やっぱり松尾芭蕉だよね。
 ミュージックシーンでいうところの、ビートルズに匹敵するかもね。

 異論はあるだろうけど、すべての俳句が、非の打ち所がないんだよね。
 それこそ、どれをとっても、名句と言えるものばかり。

 とりわけ『奥の細道』は、芭蕉版『アビイ・ロード』ってとこかな。
 収録句はどれも時代を超えた傑作だよね。

 プレバトはおろか、現代俳句でも、芭蕉の域に達している俳句はごく僅からしいね。
 そんな芭蕉の句で、私が好きなものをピックアップしてみたよ。

 「夏草や兵どもが夢のあと」
 「荒海や佐渡によこたう天河」
 「閑さや岩にしみ入る蝉の声」
 「五月雨を集めてはやし最上川」
 「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」

 こんなところかな。
 句の背景や心情は抜きにして、自分なりの解釈で、私の感性にピッタリくるのが、この5句なんですね。

 すべての句に共通するのが、対比の妙なんだよね。
 夏草と夢のあと、荒海と天の川、静かさと蝉の声、五月雨と早し(囃子)、病んでと駆け巡る、どれも絶妙だね。

 わびさびの風情があって、結構、しみるんだよなぁ。
 みなさんは、どうでしょう。

 たったの17音で、感動的な芸術作品にまで昇華させている、芭蕉の才能は大したもんだなぁ。
 ビートルズの曲が、歌詞の意味はほとんどわからないままに、感性を揺さぶるのに似てるよね。


ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだよね。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もするしね。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
 読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。

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