先週はコントレイルの無敗の三冠達成でJRAも活性化したが、今週もアーモンドアイのGⅠ最多勝記録という偉業が懸かる。
無敗の三冠馬シンボリルドルフやディープインパクトでさえも達成できなかった大偉業だ。
天皇賞はGⅠ馬7頭と一見豪華なメンバーだが、出走頭数はGⅠにしては12頭と少なく、アーモンドアイの偉業達成の可能性は大だ。
穿った見方をすると、先週の菊花賞でコントレイルに忖度して勝ちを譲ったルメールに、JRAはご褒美を用意しているという筋書きもありそうだが、いくらなんでもJRAがそんな見えすいたことをするはずもない。
菊花賞はあくまで実力の差、格下の条件馬を2着にまで持ってきたルメールの神騎乗と見るべきだろう。
そうすると、2回連続の神業の可能性は低い。
しかしアーモンドアイの戦績を見ると、負けたのは1400m、1600m、2500mだ。
ということは1800m~2400mの範囲、特に2000mならピッタリの距離だ。
忖度、ご褒美うんぬんは抜きにしても、9割方アーモンドアイの優勝は間違いないように思える。
それでは面白くない。
ここは展開の紛れでアーモンドアイを負かす馬探しに注力しよう。
まずは過去10年のデータから消去馬の抽出だ。
▼8番人気以下
スカーレットカラー、カデナ、ジナンボー、ダイワキャグニー、ウインブライト
▼単勝50倍以上
カデナ、ジナンボー、ダイワキャグニー、ウインブライト
▼8枠
ダノンプレミアム、ジナンボー
▼前走3番人気以下10着以下
ダノンプレミアム、ブラストワンピース
▼前走GⅢ以下
ジナンボー、スカーレットカラー
▼前走中山、新潟
ウインブライト、ジナンボー
▼前走から斤量2kg以上増
カデナ、ジナンボー、ダイワキャグニー
▼6歳以上で4番人気以下
ウインブライト、カデナ、キセキ、ダイワキャグニー
上記条件をクリアすのはアーモンドアイ、クロノジェネシス、フィエールマン、ダノンキングリーの上位人気4頭だ。
4頭の三連単ボックスでも24点だ。それでアーモンドアイが飛べばそこそこおいしい配当になる。
巷の予想はアーモンドアイ、クロノジェネシスの牝馬ワンツーが大勢を占めている。
特にアーモンドアイはGⅠ8勝の偉業達成が濃厚という予想だ。
牝馬のワンツーは遡ること12年、2008年の2頭の名牝、ウォッカ、ダイワスカーレット以来だ。
その2頭に比べるとアーモンドアイはともかく、クロノジェネシスの連対の可能性は低いと思われる。
しかしここでアーモンドアイが偉業を達成すると、年末までの残りのGⅠの興味が半減するのも事実だ。
JRAとしても、偉業達成は年末の有馬記念までとっておきたいはずだ。
ここは牡馬、特にアーモンドアイより前で競馬のできる馬に期待したい。
候補としてはダノンプレミアム、ダノンキングリー、ダイワキャグニーが挙げられる。
また、展開のカギを握ると思われるのが、武豊騎乗のキセキだ。
出遅れ癖により、以前の逃げ戦法から追込み戦法にモデルチェンジしたが、上手くスタートしたらハナを切る可能性もあるし、出遅れたとしても中盤からマクって先頭に立つことも考えられる。武マジックに期待だ。
<結論>三連単フォーメーション11点
1着⑦クロノジェネシス⑧キセキ⑪ダノンプレミアム
2着⑨アーモンドアイ
3着③ダイワキャグニー④ダノンキングリー⑥フィエールマン⑧キセキ
アーモンドアイが偉業を達成したら、その時はスッパリ諦めて祝福の拍手を送ろう。
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