税金泥棒って…

ソチ五輪が終わった。

昨日まで、日本選手団は（金・1、銀・4、銅・3）計8個のメダルを獲得し、1998年の長野五輪の計10個に次ぐ結果を残した。

その反面、期待されていた選手が結果を残せず、ネット上などで「税金泥棒」やら「負けたら申し訳ないだろ」など批判も上がった。
選手強化費に国費が投入されていることを指しているのだろうが、大きな違和感を感じたのは私だけだろうか？

結果はどうであっても、選手であれば誰だって必死になって戦っているのだ。
こちらは、ただ見ているだけに過ぎない。
ある意味、無責任なのだ。

それなのに、奮闘している姿に勇気をもらったり、活躍する姿に歓喜したり、勝手に何かを享受している。
見ている側は、極めて気楽であり、大変勝手なのだ。

選手たちは「日の丸」という重圧を背負って、戦っている。
壮行会でのコメントを聞けば一目瞭然。
正直なところ「そこまで背負わなくてもいいのに」と思った。
そして「もっと気楽にやっちゃえよ！」とも思った。

残念ながら、結果が出なかった選手たちから、軒並み謝罪（に近い）コメントが聞かれた。
これまた、誤ることなど無いのだ。
正々堂々と胸を張っていればいいと思う。
彼らは選ばれた存在なのだから。

今回の五輪を見て、冬季競技を本格的に始めようという子どもたちも多いはず。
その子どもたちにとって、オリンピック選手は夢と希望に満ちたものであるべきだ。
少なくても、重圧に押しつぶされる姿ではない。
加えて、今後の競技力向上を考えたら、非常に望ましくない。

今後は見る（応援する）側も、重圧をかけずに取り組める環境づくりが望まれる。
それこそ「スポーツ文化」の充実に他ならない。
とくにマスコミの連中には、しっかりと認識してもらいたいものだ。