虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

パンデミックがあぶり出したもの

2020-06-10 04:49:07 | 社会
本来の予定ならば、あと40日ほどで東京オリンピックが開幕するはずだった。
しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大により、ひとまず1年延期になった。

今はコロナの話題と、情けない日本の政治についての話題しか報じられないため、オリパラの話題はどこかへ吹き飛んでしまった。
おそらく(個人的な見解だが)このまま「中止」へ動いていくだろう。
もし、1年延期で開催となったら、非常識極まりない判断だと非難を受け、世界中から笑いものになるだろうし、諸外国から蔑まれることになるのは明らかだ。

とにかく、このコロナ騒動により、分断される世界の情勢、そして日本の政治および社会の問題点をくっきりとあぶり出した。
だから、日本の政治家たちは、その問題点を打ち消そうと手練手管を駆使し、2021年夏のオリパラ開催へ動き出すだろうが、国民の気運は冷めきってしまったように思える。
証拠として、何かと騒ぐばかりの現代の大手メディアも、最近はその話題すら口にしないのだから。

考えようによっては、このコロナ騒動が歴史の転換点として、新たな方向への舵取りを利かせるタイミングなのだと思えてならない。
それはインバウンドに依存した最近の社会構造そのものの見直しも意味する。
やはりじっくり地べたなことをしてきた者に、一筋の光が差しこんでくるのはないか。

今世紀に入り、完全に狂ってしまった日本社会にくさびを打ち、21世紀型+本質的な(真っ当な)社会の構築へ向けパラダイムシフトする年として「2020」が刻まれると考えています。
そう考えると、「TOKYO2020」の開催決定(ぬか喜びになりそうだが…)も無意味じゃなかったのではないか?

ただ、スポーツが政治の道具として用いられ、事あるたびに翻弄されてしまったのは(スポーツ関連の業務に携わる者として)釈然としないが、それも含めて(一般社会に向けて)明らかにしたのは、後々振り返った時に良かったことだと再認識されるだろう。

その点で、来月の東京都知事選は注目しています。
真っ当なものを求める人が、どれだけ東京にいるのか?が問われるわけですから。
この話題については、またの機会に触れたいと思います。

偉業達成

2020-06-09 06:34:43 | スポーツ
フットボールゾーンより。

元日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトは現地時間6日、ブンデスリーガ第30節でマインツと対戦し、0-2で敗れた。
長谷部はリーグ通算309試合出場となり、アジア人最多出場記録を更新し、海外メディアは日本のマエストロに「なんて象徴的な存在なんだ!」と大々的に取り上げている。

長谷部は2014年にフランクフルトに加入し、3バックシステムのリベロとして不動の地位を築いた。
18年にアディ・ヒュッター監督が就任して以降も主軸として守備陣を支えたが、今季序盤戦でチームは不振に陥り、4バックシステムへ変更。
それにより長谷部は出番を失い、一時はベンチを温める日々が続いていた。

それでも、リーグ再開後の第26節バイエルン・ミュンヘン戦で2-5の大敗を喫したことを機に3バックへと戻すと、4試合連続で3バックの中央で先発フル出場し、マインツ戦でリーグ戦通算309試合出場を記録。
元韓国代表FWチャ・ボムグン氏の出場記録を塗り替え、アジア人におけるブンデス最多出場選手となった。

これを受け、ドイツメディア「Der SPORTBUZZER」は「長谷部はブンデスリーガにおいて、アジアの新たなレコードブレーカーになった」と大々的に取り上げている。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」ドイツ版公式ツイッターも「新たなブンデスのレコードブレーカーは日の出る国からやってきた」と投稿している。

ドイツ放送局「DW Sport」も「DFにとって、なんて象徴的な存在なんだ!」と称賛。
2008年から12年間にわたりドイツの地で活躍している長谷部だが、ブンデスの歴史に名を刻む偉業を達成した。<了>

ドイツに渡って10年以上、競争が激しいブンデスリーガで活躍してきたのは率直にすごいこと。
私なんぞが、彼を褒めたところでどうってことはないけど、歴史的な快挙を称賛したい。
とりわけ身体が大きいわけでもないし、足が速いわけではないのに、持ち合わせたキャプテンシーと長年培ってきた経験でチームを支えてきた。
まだまだ「長谷部、ここにあり」で、ドイツの地で、長いこと活躍してくれることを切に期待したい。

残念であり、虚しくもある

2020-06-08 04:38:43 | 社会
時事通信より。

安倍晋三首相は5日夜、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの帰国を果たせないまま、父・滋さんが死去したことを受け、「断腸の思いだ。本当に申し訳ない思いでいっぱいだ」と述べた。

その上で「拉致被害者の帰国を実現するため、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していかなければならない」と改めて決意を示した。東京都内の私邸前で記者団に語った。

首相は「滋さんとは本当に長い間、ともに闘ってきた」と述懐。
2002年の拉致被害者5人の帰国時を振り返り、「写真を撮っていた滋さんの目から涙が流れていたことを今でも思い出す。滋さんがめぐみさんを抱きしめることができる日が来るよう全力を尽くしたが、首相として実現できなかった」と悔やんだ。

死去の一報が流れたのは、首相が執務を終えて首相官邸を出る直前だった。
首相はこの際、記者団の問い掛けに答えなかったが、私邸へ帰宅後に取材に応じた。

滋さんは「拉致問題の象徴」(外務省幹部)とみられてきただけに、拉致問題解決を最重要課題と位置付けてきた政権内には衝撃が広がっている。2月には拉致被害者有本恵子さんの母、嘉代子さんも亡くなっており、進展の糸口をつかめない首相に対する批判が強まる可能性もある。<了>

一筋縄ではいかぬ相手だけに、そことのコネクションがない場合、どうにも進展しないのだろうが、現政権の最重要課題と言いながら、具体的なアクションはあったのだろうか?
そうは見えなかったのは私だけではあるまい。
結果として、何もできなかった。
もっといえば、何もしなかったのだ。

この最重要課題は都合よく政治的なツールとして用いられてきたようにしか見えない。
なのに、首相自ら(今回のように軽々しく)「断腸の思い」と述べる。
個人的な感想として、無性に腹立たしさがこみ上げてくる。

首相の本心はどこにあるのか?
おそらく「亡くなったのかなぁ。残念だね」くらいにしか思ってないのだろう。

この一見深刻に思わせる軽~い発言にはいつものことながらガッカリである。
そして、何とも言えぬ虚しさも。

こういうことばかりが連日報じられる2020年時点の日本。
もっと国民に寄り添い、真摯に政治に取り組む政権に変わることを切に期待したい。

最後に、横田滋さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

間違いなくキ■ガイだろう

2020-06-07 06:10:29 | 社会
またしても痛ましい事件が起きました。

時事通信の記事より。

兵庫県宝塚市の民家で4人がボーガンで襲撃され3人が死亡、1人が負傷した事件。
5本の矢が4人の首や頭に刺さっていたことが5日、県警への取材で分かった。

貫通していた矢もあり、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された自称大学生の野津英滉容疑者(23)は、近い距離から頭部を狙って矢を放ったとみられる。

同容疑者は、負傷した伯母(49)を自宅に呼び出したとも供述。
県警宝塚署捜査本部は家族や親族に強い恨みがあったとみて、動機やトラブルの有無を調べる。

県警によると、死亡した3人のうち、同容疑者の祖母好美さん(75)は後頭部に矢が1本刺さり、貫通していた。
弟英志さん(22)は頭に矢2本を撃たれ、母マユミさん(47)は左頭部に、負傷した伯母は左首に矢がそれぞれ1本突き刺さっていた。

捜査関係者によると、同容疑者は「伯母を電話で呼び出した」との趣旨の供述をしており、捜査本部は死亡した3人を襲ってから、別の家に住む伯母を自宅に呼び出し襲撃したとみて調べている。

凶器とみられるボーガンは1メートル弱の大きさ。
マユミさんが倒れていたリビングで発見され、捜査本部は同容疑者が入手した時期や経路の特定を急ぐ。

同容疑者は自宅で4人をボーガンで襲い、自宅前の路上に出てきたところを現行犯逮捕された。
「持っていたクロスボーガンで撃った。家族を殺すつもりだった」と容疑を認めているという。<了>

ボーガン、すなわち弓矢を使った犯行。
それも身内(家族、親族)を狙った残忍な殺害目的の犯行。
いろいろ恨みとかあったのだろうが、常軌を逸していると言わざるを得ない。

一部のテレビ番組では、ボーガンの危険性を丁寧に説明するものもあったという。
中には、親切なくらい(誤った)使い方を解説するものまであったとか。
どうして、第2のボーガン事件を誘発するようなことを影響力があるテレビでするのだろうか?
何を考えているんだ?

だったら、犯行に至った経緯や心理状態などを分析(解析)したり、防止策について報じるべきではなかろうか。
そもそも、このような危険物が成人ならば普通に買えることがおかしいでしょ。

そこらを報じないとダメなんじゃないの?
最近のメディアはとにかく感覚がズレており、自らの影響力を悪用しているとしか思えない行動を平気で取る。
甚だ情けないし、社会にのさばらせておいてはいけないのだ!

いずれにしても、容疑者は即刻処刑に値する残忍で卑劣な犯行である。
こういう連中があちこちにいるのが当たり前の時代になったのだろうか?
何とも恐ろしい社会になったものだ。

柔軟な対応をしましょう!

2020-06-06 04:40:40 | 健康
共同通信より。

日本郵便は5日、配達員が車内や屋外にいる場合などは、適宜マスクを外す取り組みを始めた。
気温と湿度が高い中でマスクを着用すると熱中症の危険があるためで、10月末まで。新型コロナウイルス感染症対策として、これまでは着用を原則としていた。

屋外では配達時や休憩中、他人との距離に注意した上で外すことにした。
郵便局の窓口や郵便物の集配時など人との距離が近くなる時には、引き続きマスクを着ける。

政府は、新型コロナと熱中症の両方を予防する必要から、屋外で近くの人と2メートル以上の距離を確保できる場合には、マスクを外すよう促している。<了>

そりゃそうだ。
他の人との距離が近いときはマスクを着用するが、屋外で周囲に人が居なければ、無理してマスクする必要はないはずだ。
何より暑い中でマスクをしていると息苦しいし、口元をはじめ、顔面は汗でべちょべちょになってしまう。
昨日も真夏日の暑さで、歩いたりしてるときにマスク着用は厳しいったらない。
極めて、常識的な対応である。

とはいえ、何でも文句を言う面倒な連中がうようよしているのも事実である。
もしそんな奴らに出くわしたら、コロナ禍で暇だった時期に少しずつ磨きをかけてきた(ある方の指南を授かってきた)ミドルキックであばらを真っ二つに折るからな!
一応、名目は身体を鍛えるためと言っていましたが、実はバイオレンス能力を高める側面もあったりするわけです。
先日、某所でサンドバックを蹴ってきたら、ものすごい破壊力を示したから、そろそろ実戦で試したいころだし…。

話しがバイオレンスな方向に脱線しましたが、マスクは適宜状況を踏まえた使い分けをしていきましょう!
でないと猛暑の中、ぶっ倒れますからね。
その前に、次の週末までには梅雨入りと言われている関東地方だと湿気でやられちゃいますんで。

都営なのに、終点が千葉県なワケ

2020-06-05 05:30:24 | 乗り物
乗りものニュースより。

<千葉県まで行く「都営」新宿線 “越境”した理由 京王線方面とは別に目指した地とは>

~地下鉄整備計画で「10号線」だった新宿線~

新宿駅を起点に東京都心をまっすぐ横切る都営新宿線。
その終点の本八幡駅は千葉県市川市にあります。
都営地下鉄、つまり東京都の経営する地下鉄であるにもかかわらず、終点が千葉県にあるというのは、いったいどういうことなのでしょうか。

東京の地下鉄計画は、1925(大正14)年に立案された5路線の整備計画から始まりました。
唯一、銀座線だけが戦前に建設され、戦後になって丸ノ内線、都営浅草線、日比谷線、東西線と整備が進みましたが、計画当時の想定以上に東京の人口が増加したために、この5路線だけでは輸送力が不足することは明らかでした。
そこで1968(昭和43)年に新たな地下鉄計画として5路線が追加され、10号線までの計画に拡張されました。
都営新宿線は、この時に追加された「10号線」を母体とする路線です。

1968(昭和43)年に計画された当時、10号線は新宿から住吉(江東区)までの路線でした。
東京都はかねてから、新宿~馬喰町間に地下鉄を整備するよう求めていたため、この区間を含む10号線は都営地下鉄が建設を担当することになりました。
東京都はあわせて10号線を、建設中だった多摩ニュータウンのアクセス路線とすべく、京王電鉄との協議を開始し、同社線との直通運転実施が決定します。

~再開発地を通り東に延びる新宿線 千葉ニュータウンを目指す~

東京都はさらに計画を拡大していきます。
当時、江東区の大島から江戸川区の小松川にかけての一帯は工業地域でしたが、環境問題などを背景として工場の郊外への移転が進み、再開発計画が進められていました。
東京都は、工場跡地に整備を予定していた大島小松川公園の地下に地下鉄の車庫を建設すれば、用地買収のコストを抑えることができるとともに、再開発が進む周辺の需要にも応えられるとして、1969(昭和44)年に10号線の終点を、住吉から東大島まで延ばすことにしたのです。

ここに浮上してきたのが千葉ニュータウンの整備計画でした。
1972(昭和47)年に新たに策定された地下鉄整備計画において、10号線をさらに東大島から本八幡まで延長し、千葉県が千葉ニュータウンと都心を結ぶ通勤アクセス路線として計画していた、千葉県営鉄道北千葉線と相互直通運転を行う方針が決定されました。

これを受けて東京都と千葉県が対応を協議し、新宿~本八幡間は都営地下鉄が、本八幡~千葉ニュータウン間は千葉県が建設することで合意しました。

都営地下鉄の「越境」を実現するためには、各方面との調整が必要でした。
それまで都営地下鉄の事業区域は、東京都の条例で「特別区(23区)の存する区域」とされていましたが、本八幡まで建設するために「都及びその周辺の区域」へ改められました。

~オイルショックで打撃 その後、千葉県営鉄道計画も断念~

さらに市川市および千葉県と協議を進め、市川市議会と千葉県議会、および東京都議会の議決をもって、当事者の了解を得ることになりました。
こうして東京都は1973(昭和48)年に、東大島~本八幡間の鉄道敷設免許を取得します。

新宿線の工事は、1971(昭和46)年に森下~住吉間から着手しました。
当初計画では1974(昭和49)年に新宿~東大島間を開通させ、その後、東大島~本八幡間と千葉県営鉄道北千葉線を同時に着工し、1978(昭和53)年に一気に開業させる予定でしたが、1973(昭和48)年10月に発生したオイルショックが新宿線の運命を大きく狂わせます。

物価高騰により建設費が膨れ上がったことで、新宿~東大島間の一斉開業は断念され、工事は大幅に減速。
岩本町~東大島間は1978(昭和53)年に、新宿~岩本町間は1980(昭和55)年にようやく開業しました。
また千葉ニュータウンの開発計画も縮小され、千葉県営鉄道北千葉線は実現の見込みが立たなくなってしまいます。

しかし、東京都としては江戸川区の交通問題を解決しなければならないという事情もあり、また並行するJR総武線、営団地下鉄(現・東京メトロ)東西線の混雑緩和も急務だったことから、千葉県営鉄道との相互直通運転とは切り離して、東大島~本八幡間の建設に着手することになったのです。
同区間の工事は1980(昭和55)年に始まり、1989(平成元)年3月に完成、全線が開業しました。

結局、千葉県営鉄道北千葉線、実現の見通しが立たないまま、2013(平成25)年に正式に断念され、本八幡駅だけが千葉県内に残ることとなったのです。<了>

この記事にあるように、都営地下鉄でありながら千葉県(市川市)まで延伸したことで、終点の本八幡駅周辺は発展し、利便性に優れた場所になっています。
本八幡駅周辺にはスーパーや飲食店も過不足なくあります。
交通アクセスは、JR総武線(各駅停車)や京成本線との乗り換えが可能ですし、国道14号(千葉街道)もすぐそばを走っています。

それと千葉ニュータウンへの延伸中止の件ですが、今考えてみたら、その判断は間違っていなかったと思いますね。
一時は人気があった千葉ニュータウンですが、昨今の都心回帰の流れもあり、ちょっと活気がなくなっている印象もあります。
とはいえ、かつて(四半世紀前)、このあたりで仕事をしたころの印象とは異なり、一気に街になった(ニュータウン化が進んだ)感じはあります。
もう少し、都心からの距離が近ければ、良かったんですけどね。

本八幡に関してですが、自身の現在の仕事に関する商圏とマッチしなかったため、この界隈で生活することは考えませんでしたが、近くに知人が暮らしており、年に数回行きますけど、なかなか魅力的な街だと思います。
毎回新たな発見がありますし…。
この界隈の雰囲気って、東葛地区とは少し違っていて、新鮮味がありますね。

同じ県内でありながら、生活圏が異なるため、都営新宿線に乗ることは滅多にないんだなぁ。
久しぶりに乗ってみたくなりました。

幻の花街?そして異界?

2020-06-04 05:41:41 | 文化
約1か月前、GW明けのこと。
JR上野駅のエキナカにある書店にたくさん並べられた本があり、それに目が奪われた。
もっといえば、私に「ちょっと見てってよ!」って呼び掛けてきた(ような気がした)

タイトルは「東京最後の異界 鶯谷」(宝島SUGOI文庫)

JR山手線の駅で最も乗降客数が少ない鶯谷駅。
かなり昔から「ラブホテルの街」として知られている鶯谷駅前(東側)だが、駅や線路の東側は、かつて根岸の里と呼ばれた地域で、「日暮らしの里」(見晴らしが良い場所の意、現在の日暮里)と隣接し、多くの文人たちが過ごした風流で優雅な場所だったという。
対して、線路内側の崖(=日暮里崖線と名付けられた舌状台地の縁)の上には、徳川家の菩提寺である寛永寺やその墓地が広がっている場所である。

都内へ出るときにJR常磐線を使うことが多いため、頻繁にこの場所を通り過ぎるが、なかなか降りない場所でもある。

ちなみに、JR鶯谷駅には、おもむろに「散策の街」と表示されている。
そんなに、この界隈は散策が楽しい街なのだろうか?

しかしながら、目に飛び込んでくるのは夥しい数の「ラブホテル街」
多くの男女が昼夜問わず、激しい愛の交歓を楽しんできたと思われる。
そのぐちょぐちょな交わりをきっかけに、この世に生を受けた人も相当数いるのではなかろうか?

その謎めいた、加えてディープさ満点の鶯谷を取り上げた一冊。
ハッキリ言って、脂っこくて生々しい内容が多いようですが、この街とそこで生活する人たちの営みを記しているようだから、あながち的外れではないはず。
ちなみに、鶯谷という地名はありません。
あくまでも駅周辺の総称です。
江戸時代に、ある文化人がこの地域に京都から連れてきた鶯を放って、やがて鶯の名所になったことに地名の由来があるとされています。

Amazonでの本書のサイト
https://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E7%95%B0%E7%95%8C-%E9%B6%AF%E8%B0%B7-%E5%AE%9D%E5%B3%B6SUGOI%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9C%AC%E6%A9%8B-%E4%BF%A1%E5%AE%8F/dp/4800237181

本書の紹介文は以下の通り。
~ノンフィクション作家が覗いた“幻の花街"の真実~
  東京で最もカオスな街・鶯谷。
  駅のホームからはラブホテルがひしめいているのが見え、デリヘル事務所には10代から80代まで、約2000名の「姫」たちがひしめいています。
  この特異な街はいかにして生まれたのか。
  大都会のあらゆる矛盾をのみ込むこの街に、人はなぜ引き寄せられるのか。
  本橋信宏氏が、新たな書き下ろしを加え、東京最後の異界・鶯谷に生きる男と女に迫ります。

比較的時間に余裕がある今だからこそ、じっくりと読んでみたい。
やっぱり蒸し暑くなる前がいいだろうか?
少なくても冷涼感を呼びそうな内容じゃなさそうだから。

ビックリなのは、本書の発売が5年も前ということ。
それなのに、上野駅の書店でたくさん並んでいたのは、何かの狙いがあったのだろうか?
コロナ禍で会社などが休みの人たちに、癒し(もしくは厭らしさ)を与えようとしたのだろうか?
単純に暇つぶしに薦めただけだろうか?
まぁ半ばご当地だから、地域発見(振興?)の観点かもしれない。

Amazonでは新品でも1000円でお釣りがくるリーズナブルな価格で、中古品ならニューデイズの菓子パン1個程度の価格で買える(送料を入れると500円ほど)。
デリヘルを呼ぶより、かなり安いのは間違いない。
いずれにしても、一読の価値はありそうだ。

画像に載せましたが、表紙の写真がこの街を端的に示していて、とても良い(清々しいくらい)!
とても東京らしい街であり、歴史もある地域だから奥深さもありそうだ。

この本を読んでから散策すべきか?もしくはその逆が良いのか?
どちらにしても、アリ地獄のような奥行きと、この本のタイトルにも付けられている「異界」の意味を噛みしめるチャンスかもしれない。

ご興味のある方は、是非チェックされてみてはいかがですか?

早くも都内では第2波が到来か?

2020-06-03 05:40:03 | 社会
東京都では昨日、新型コロナウイルスの新規感染確認者が34名を数え、東京アラートという第2波への警戒を呼び掛けた。
緊急事態宣言が解除されてから、10日も経たないうちに、第2波と思われる動きが出てきてしまった。

まぁ東京を含めた首都圏では、多くの人が暮らし、解除により動き出すのだから、仕方がないでしょうね。
経済活動と感染拡大の折衷案を良しとして、先月25日に解除を宣言したわけだから、そんなことは当初から織り込み済みなはず。

当該地域で暮らす住民も、何が何でも感染したくなければ、人が多くいる場所へは極力行かないこと。
もしくは、百貨店の店員さんなどが着用しているシールドなど完全防備していくなどするしかないよね。
そもそもあのシールド、どこかで売ってるのだろうか?余談ながらちょっと興味があります。
マスクより夏の蒸し暑い時期にはラクなんじゃないだろうか?

そして都内では34名の新規感染確認者がいたが、そのうち15名は小金井市の病院における集団感染(クラスター)だという。
ということは、都内(市中)あちこちに、コロナウイルスがウヨウヨしているのとは、ちょっと違うような気もします。
いつものことながら、報道機関も正しい情報を的確に報じてもらいたいものです。

いずれにしても、これからはしばらく「withコロナ」で生活していくしかないんでしょ。
だったら、各自の自覚と責任ある行動が問われるってことなわけです。

それと免疫力を高い状態に保つ心掛けは持ちながら行動をしなきゃならないということです。
「油断大敵、火がボーボー」じゃないですが、まだまだ緊張状態を保ちながら過ごす必要があるのです。

6月1日、ポストイン!

2020-06-02 05:33:20 | 社会
昨日は昼から出掛けていました。
16時過ぎに帰宅すると、ポストに例の「アベノマスク」が入っていました。
住民票がない家にも届くんだなぁ。ちょっと驚きです。

ということは、札幌の家にも届いているのだろうか?
一応、世帯主になっているから対象なんだよね?
来月上旬、仕事を兼ねて行く予定だから、その際に確認してみよう。

独身者が家を2軒(千葉県と北海道に)借りていて、それぞれにマスクが2枚ずつ配布されれば、計4枚ということになる。
大事に使えば、かなりの期間使えるのではないか?
でもマスクにはしんどい季節になってきました。
人のいない場所では外し、電車内や店舗の中など比較的密集に近い状況でしかマスクは着用していない。
暑さも日に日に増しているから、なんたって息苦しいし、マスクの中の汗もそれなりだったりするから…。

その「アベノマスク」ですが、外袋を開いて、中身を見てみると、一部の報道で言われているような「カビ」とか「ゴミ」は見当たらなかった。
そして、生地もほつれたりしてないから、見た感じだと問題はなさそうに見える。
他にもいろいろと???ばかりの「アベノマスク」ですが、もう少し早く届けられなかったのかね?
緊急事態宣言がひとまず解除され、気温も湿度も高まっている6月に…なんとも遅いのは否めません。
とはいいながら、せっかく配布されてきたのだから、近々使ってみようと思います。

この布マスクをしたら、間もなく新型コロナウイルスに感染したりしないよね?
とにかく現政権に対する(個人的な)信頼性は皆無に等しい。
もし、このマスクがきっかけで観戦したなら話題になって面白いけど…面白がっている場合じゃないか。

曰く付きばかりの「アベノマスク」、皆さんのご自宅にも届き始めてるのでしょうかね?

考えが甘いし、自覚がないんだね。

2020-06-01 05:22:44 | スポーツ
スポーツ報知より。

阪神・藤浪晋太郎投手が29日、前日28日の練習に遅刻したため2軍に降格した。
矢野監督が「練習に遅刻してきたんで、昨日。新たにみんな頑張ろうという中で練習に遅れてくるというのはこっちとしてもすごく残念やし、全体の信頼を失うようなことだった。ここ(1軍)にいてみんな同じ気持ちでやっていくのが難しいという判断。人なんでミスもあるけど、これが初めてじゃないので」と明かした。

開幕ローテ入りは絶望となった。
3月26日に球界初の新型コロナウイルス感染が判明した右腕は約1か月の入院と自宅待機生活を経て4月24日に2軍の自主練習に合流。
5月19日に甲子園練習に参加すると、同24日のシート打撃では打者5人から4つの三振を奪う快投を見せた。
67日ぶりの実戦マウンドでアピールに成功し、矢野監督も「躍動感ある投球だった」などと高く評価していた。

昨季7年目で初の未勝利に終わり、雪辱に燃えていた今季。
6月19日からの開幕に向けて2日からは練習試合が始まる見込みだが、今後は2軍施設の鳴尾浜で再出発となる。
感染から復帰し「(迷惑をかけた分は)野球のプレーで取り返すしかない」と話していた藤浪だったが、痛恨の事態に陥った。<了>

とにかく「甘い」としか言いようがない。
自らに非がない可能性はあるが、コロナウイルス感染で世間を騒がせた身分である。
そして、記事によると、今までにも度重なる遅刻があるとのこと。
プロとしての自覚が足りないし、今の自分の置かれた状況をわかっていないのではないか?

見方によっては、あまり責めるのは良くないとの意見もあるが、彼らはプロフェッショナルなのだ。
プロとして肉体だけではなく、精神もしっかりコンディションを整える必要があるし、何より応援してくれるファンに対しても失礼である。
できないのなら、さっさとやめるべきだ。
そんな甘っちょろいことでは話にならないだろう。
厳しい言い方になってしまうが、プロの世界に甘さは不要だと思っているから、どうしても辛口にならざるを得ない。

タイガース入団当初は、今やMLBでもスターになった大谷翔平投手と並び称される存在だったが、今やその影もかなり薄くなり、残り香も感じられないほどだ。
このまま阪神に居たら、そう遠くないうちに野球人生が終わるかもしれないね。
いっそのこと、トレード(移籍)するなどして野球に取り組む環境を自ら変えないと、この選手の未来はないだろうなぁ。

人間、とりわけ若いうちに甘い環境に慣れてしまうと、ロクなことがないのは歴史が証明している。
それなりの素材があると思われるだけにホントに残念だよね。
もっとも歯がゆい思いを抱かなきゃいけないのは本人なんだけど…。どうもそうじゃないらしいね。

阪神球団もさっさと見切ってもいいのではないだろうか?
変な温情をかけても、誰にとっても良いことは無いと思いますけどね。