木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

生漆のなやし、くろめ

2009-10-22 20:34:49 | 
稽古中の椀の塗りに使うため、久しぶりに生漆のなやし、くろめをしました。



この夏譲っていただいた新潟産の生漆を45g、底が平らなガラスの器にとり、ヘラでかき混ぜました。
気温が低いので白熱灯で少し熱を加えながらかき混ぜました。
時々重さを量りながら水分の飛び具合を見ます。


20分経過。色がやや茶色になってきました。


45分経過。眠気とたたかいながらひたすらかき混ぜました。
この時点で約6g重さが減っていました。


1時間経過。だいぶ飴色になってきました。
重さは約8g減っていました。

さらに続け、

約2時間経過。生漆の濁りが消え、飴色に透けてきました。
重さも10g減った状態で安定。45gあった生漆が35gに、22%の水分が飛んだことになります。
これでほぼ完了です。


混じった埃を取るために漉してチューブに詰めました。

このくろめ漆は制作中の中椀の中塗りに使います。
コメント (2)
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