木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

栃座卓 その2

2010-06-26 20:56:08 | 木工


天板の裏は、中仕工の長台で平面を出した後、仕上げ鉋で仕上げ削りまでしてしまいます。

座卓はいくつも制作していますが、天板の大きさは材の大きさに合わせているので、各部材の大きさも少しずつ異なっています。

天板の大きさ、厚さが決まった段階で図面を引き直します。

できあがった図面に基づき、各部材の木取り、荒削り、寸法取りをします。

部材が揃いました。
すべて栃の縮み、共木です。


天板に、虫くいの穴を発見。かなり深くまで食い込んでいます。


穴が小さく深いので刻苧で埋めることにしました。
寒梅粉を水で練り、細かな挽き粉を加えて良く練ります。ボンドも少し加えます。


穴の奧までしっかり詰めます。
乾くと縮むので、これを何回か繰り返します。


コメント
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