木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

久しぶりの更新

2017-07-25 23:19:54 | 木工
五稜箸の制作に取りかかりました。
この箸、10年程前から作り始め、400膳近く制作しお使いいただいています。


以前は、5面ともすべて始めから鉋で削りだしていましたが、最近は治具を工夫し荒取りはペティーワークでできるようになりました。
それでも太さを揃えるために全面に鉋をかける必要があります。
材は北海道産の縮杢の楓です。


今回は菓子箸を合わせ24膳削りました。


全体の太さを合わせた後、鉋で削って先端まで五角形に仕上げます。ペーパーは使いません。


頭だけはサンダーで低い五角錐に仕上げます。


バリを取って木地が完成。一対は杢も合わせているので、互い違いに置いて混ざらないようにします。


捨て摺。日本産の生漆を使い、毛の少し硬い乾漆刷毛で良く摺り込みました。
この乾漆刷毛、いろいろな用途に使え大変優れものです。


塗った漆は十分木に吸わせ、拭き取らずそのまま漆風呂で乾かします。



コメント
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