木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

ブックカバーチャレンジ3日目

2020-05-15 22:05:52 | 木工

 次に紹介したいのは、グラフですが、人間国宝シリーズの「氷見晃堂」と日本の美術6の「正倉院の木工芸」



 指物をする人が必ずと言って良いほど一度は通る道なのかもしれません。
毎年秋に開催される正倉院展に通うようになったのも1982~3年から。
実際に見た物か、本の写真で見た物か記憶は定かではありませんが、近くの材木屋で見つけた緑がかった黄蘗の縮杢の板と正倉院にある床脚付きの箱のイメージが重なり、床脚付きの小箱を作り京都府主催の「工芸美術展」に何もわからないままに出品したのが1985年だったと記憶しています。



 もう一つのグラフの氷見晃堂は、独学の指物師と言われていたこともあって大変憧れ、学び取れるものはすべて学び取ろうと関係する書籍から新聞の切り抜きまで集めまくりました。



作品の図録は「いつかは自分もこのような作品を作って見たい」と折に触れ眺めていました。
中でも、桑の八足の平卓が気に入り、これも近くの黒田材木展で見つけた神代欅の板と重なり、見よう見まねで作ってみました。
2006年、日本伝統工芸近畿展に挑戦を始めた時、最初に制作して出品したのはこの神代欅平卓でした。



                   第35回日本伝統工芸近畿展図録より。
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ブックカバーチャレンジ2日目

2020-05-15 07:47:48 | 木工

 本来の趣旨とはすでにかなり外れているように思いますが、続けます。
木工と道具にまたのめり込み始めたのが、1980年台の初め。その頃もう一つの出会いがありました。
それはこのサンレイムックシリーズの「木工と道具」



そして鳥海義之助著の「図解 木工の継手と仕口」



 この二冊は探して手に入れた訳ではなく、なんといつも買い物に行く近くの生協ストアの店先で開いていた古本のバザーで偶然見つけたのです。
道具や木工に関する世界が目の前に広がり始めた、という感じでした。木工に関する書籍や資料を集め始めたのはこのころからでした。
そんな折も折り、父親の友達で昔世話になった建具屋さん(技術を習った訳ではありませんが)が亡くなり、残された道具を全部いただけることになったのです。
暫く使われていなかったので錆が出ているものもあり、その手入れをしながら保管と木工作業ができるスペースとして、庭先に2畳足らずの小さな工房を自分で建てたのが1982年頃のことでした。
 もう一冊の「木工の継手と仕口」は、その後指物の師を持たなかった(持てなかった)私にとっての木組みの教科書でした。
「木工と道具」は現在手に入りませんが、「木工の継手と仕口」は現在も増補版が出ています。
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