木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

炉縁

2011-08-26 21:10:07 | 木工
次は炉縁(天板)の制作


機械で削った欅材を正確に寸法取り。
仕口は、「鯱留」にしてみようと思います。
この、「鯱留」というのは、「違胴付留ホゾ差鯱栓接(ちがいどうつきとめほぞさししゃちせんつぎ)」といい、松本家具に使わる技法です。
昔世話になり、亡くなられてからほとんどの道具をいただいた指物師の高見沢秀一郎さんが得意としていて、昔よく話してくれました。
木工をはじめてから、是非一度やってみたいと思っていた仕口です。

まずは、端材を使って試みて見ました。

両方の部材に相欠きのほぞを堀り、胴付きを留めに切り、留めに反って鯱道を堀ります。


ほぞを差し込み、鯱道に鯱栓を差し込みます。


鯱栓を軽く叩き込むと、留めがぴったり付き、鯱栓を抜かない限り外れることはありません。


炉縁も鯱留を使ってみることにしました。


早速墨を付けて見たのですが・・・・


ここで手が止まりました。ほぞ穴は何で掘ったら良いのだろう?


炉縁は幅が180mmありますから、ほぞの深さは150~160mmほしい・・・
角鑿盤で掘れる深さはせいぜい7~8cm。
向待鑿でも12cm程度。
・・・・確か家に長い薄鑿があったはず、あれが使えるのでは・・・まあ何とかなるでしょう。

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