木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

五稜箸 鉋削り

2009-04-28 21:51:54 | 木工
今日も漆の乾燥には寒い一日でした。
そんなとき強い味方が入りました。


パネルヒーター
漆風呂の床に置くと下から面で暖めてくれます。

温度の管理は

風呂内の温度センサーとこのコントローラーでばっちり。20度に設定すればちゃんと20度を保ってくれます。
しかも、濡れたぞうきんを上に置いて湿度をコントロールすることもできます。
このヒーター、仏像彫刻の木芸舎を主宰される木工芸家の今野祥山さんに紹介していただきました。
今回が初使用ですが、実に具合良いです。
今野さん、ありがとうございました。

漆が乾くのを待ちながら、五稜箸の制作にかかりました。


今回は型紙をつくり、材の頭に五角形の墨をしました。


まずは、基準となる面の平面削り


今回、約80本削りました。
鉋をかけると楓の縮みの杢が浮き出してきます。

次は2面目

基準面と72度になるよう傾けた治具を使います。


これで2面。


仕事を終える頃には作業台の上に鉋屑の山ができました。
ストーブがあったらよい焚き付けになるのですが・・・。

今日は午後から、教え子がお世話になった会社の社長さんが工房を訪ねてくださいました。
事業を起こされた頃のことなど社長さんのお人柄が感じられるお話をお伺いし、とても勉強になりました。
ありがとうございました。


にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へ  にほんブログ村 インテリアブログ インテリア・家具製作へ
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 拭き漆 捨て摺り | トップ | 黒田乾吉木工塾 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (今野祥山)
2009-04-29 17:18:16
役立っているようで安心しました。
私の方は、完全武装で小物の拭き漆をしただけで、またもや、酷い状態となりました。やっと痒みが取れてきましたが、羨ましい限りです。
何度やっても免疫が付かない体質のようです。
返信する
Re:Unknown (ichi)
2009-04-29 21:22:11
こんばんは。
ヒーターなかなか強力で、制御力も高いですね。
本当にありがとうございました。
私の知っている人は大抵はじめはひどくかぶれてもだんだんかぶれなくなっているようですが、今野さんの場合大変ですね。
私はかぶれない体質なので本当に助かっています。
返信する

コメントを投稿

木工」カテゴリの最新記事