木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

東京へ

2013-08-06 22:20:02 | その他
追分を出発し、途中かなりの渋滞に遭いながらも、夕方東京着。

翌日は、まず青山の「伝統工芸青山スクエア」へ

ここで開催中の、「和くらし大好き ~輝け若手女性職人展~」をのぞいて見ました。


今年の近畿展で知り合った、飯山さんも参加されていました。
良い作品から売れてしまったようですが、素朴な味わいの作品には心惹かれるものがあります。


この日は江戸指物の方が実演をされていました。
抽斗の側板に溝を鑿と毛引きで突いている様子を興味深く拝見しました。
もう一人女性で江戸指物に携わっているOさんに、江戸指物についていろいろお話しをうかがうこともできました。


次に行ったのは、パナソニック汐留ミュージアムで開かれている、「幸之助と伝統工芸」
松下幸之助が集めた茶道具と、近畿を中心とする人間国宝の作品が多数展示され、大変見応えがありました。
これだけの作品を一度に見られる機会はあまりないと思います。
特に印象に残ったのは、楽宋入の黒茶碗「毛衣」。
茶道具がわかるわけではありませんが、ゆったりとしたその雰囲気と美しさにとても感動しました。

木工芸の作品はあまり数はありませんでしたが、黒田辰秋作の「欅拭漆飾棚」は、制作過程の映像も放映されていました。
若き黒田乾吉先生も登場し、懐かしく拝見しました。
当日は、「世界で一つだけの竹の花かごを作ろう!」というワークショップも開催され、近畿支部でお世話になっている田辺小竹さんが講師をされていました。
子ども達対称のワークショップでしたが、無理を言って会場に入れていただき、子ども達の竹かご制作の様子を見せていただきました。
田辺さん、おじゃま致しました。


翌日は、今回の東京行きのメインの仕事。

この板の切断です。
この板、大きさが幅1.5m、長さ2.5mというとてつもない大きさの楠の板。もちろん一枚板です。
板の上に乗っている定規は2mの長さです。
柳橋の料亭の大広間の床の間に使われていた板です。
ここで育ったYさんから、懐かしいこの板でテレビラックを作って欲しいと注文をいただきました。
こんな板を切ってしまうのは忍びないのですが、Yさんのお気持ちを汲みお引き受けしました。
この大きさでは運ぶこともできないので、今回木取りをすることになったというわけです。
とても一人で扱える重さではないので、6月の二人展でも手伝ってもらったM君に埼玉から助っ人に来てもらいました。
M君、暑い中お世話になりました。



持参した丸鋸で、幅50cm、3枚に切りました。
車に乗せて帰るにはちょっと無理があるので、梱包して後日送ってもらうことにしました。
駆け足の5日間でしたが、これで予定もすべて終了し、4日の夜京都へ戻ってきました

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