木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

桑文箱 完成

2012-06-02 22:09:46 | 木工


渋出しの後、木賊、椋の葉で磨き、イボタ蝋をかけた部材。



組立て。箱が大きいので輪ゴムではなく、直角を確認しながらハタガネで固定しました。



組立が完了。



次は天板の甲盛り削り。
平鉋で削った後、豆鉋で整えます。



野籠部分は作理鉋で目違いを払い、



黒柿の覆輪を貼りました。蓋にも貼っています。



軽くペーパーをかけ、木地が完成。



続いて表の渋出しです。
内側に塗った石灰が少し濃かったので薄めの石灰で様子を見ながら調整しました。



乾いたら、石灰をブラシで落とし、まず、木賊で磨きます。
ペーパーとは違う艶がでてきます。



椋の葉で磨くと一層艶が上がります。



さらにイボタ蝋で磨きます。固いイボタ蝋を椋の葉でこすって取り、それで磨きます。



最後に布で磨いて仕上げます。



完成した桑文箱。
近々お送りいたします。




コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 工芸が彩る日々 | トップ | 桐三段重ね箱 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ハチ)
2012-06-02 23:36:19
私以前に造った1200×420の桐箱はゴムで側を組んだのですがゴムが弾けそうでヒヤヒヤしました笑
返信する
Unknown (ichi)
2012-06-03 20:53:51
1200×420とはすごい。ゴムをかけるだけでも大変ですね。そこまで伸びる大きなゴム輪があるのですね。
返信する

コメントを投稿

木工」カテゴリの最新記事