Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

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二具支給の難しさ

2016-04-02 00:21:11 | 義肢装具や関連のお話
娘のソケット交換の課題

さて。
毎年一度、夏休みにソケット交換をして義足を成長対応させていただいている娘さん。
今年もまた、次回のスケジュールなどを考えなくてはならない時期に来ました。

今回は課題があります。
大きな課題。
それは何かといいますと。

昨年秋から娘は全ての部品が大人用になりました。いろいろ考えた末に部品も選定した結果、とても上手く移行できたかなとも思っています。
それでね。
今年、ソケット交換をする際には、一時的に使える「前の部品」というのが全くない。

あたりまえなんだけど。きつい。

義足を作る時。今の義足を履き続けつつ、新しく作る義足を試しながら、修正を繰り返して作成していけば、いろんな融通が効く。
多少失敗してもヤリ直しがきくし、その間今の義足を応急で直しつつ待つことが可能だ。
でも、今回はそうはいかない。
何せ部品がないのだ。

新しい義足を組んだら、今履いている義足は分解される。
ダメなら、元に戻して組み直し、アライメントを取り直し。再調整が必要になる。

義足の調整と簡単に言うけれども、部品を分解して組み立てた時、どうしても少しは前とのズレが出る。それは本人の違和感につながる。
新しい義足を試しつつ、その度に今履いている義足の違和感を直しつつ。
三ヶ月以上も過ごすことになる。

メーカーさんに交渉して、部品をメンテナンスする際に代わりの品をレンタルすることも出来るらしい。
ただ、それにも当然限界があるしあてにしすぎるのも危険だろう。
だから悩む。

高額な膝継手や足部の二具支給。
今の日本の制度上、原則的には難しいことはよくわかるんだけれども。
実際に毎日通学に使う娘のような存在からしたら、1日たりとも欠かさず義足は必要なわけで。

義足の調整や作り直しもそんなに簡単ではなくて、生活してみないと違和感がわかりづらかったりするわけで。

学校の休みを最小限にしつつ義足のソケット交換をしようと思うと、どうしても何かの形で大人用の義足部品を一時的に二具使うことになる。
そうしたこと。

それを役場の方が、納得して「やむをえない」と判断できるかどうか。
とても難しい問題だ。

毎回思うけれど、答えはなくて。
先生もあまりいなくて。
正解もわからない。
こうした課題。
だれか助けてほしい。相談したい。
いや、これ本当に。



コメント
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