「この世界の片隅に」を観て
すみません。ネタバレを含みます。
ご注意を。^^;
戦争中のあたりまえ
私たちにはわからない。知らなかったあたりまえが、すずさんという女性の生活から伝わってくる。
大冒険でもなく、感動巨編でもない。
実際にあった話としての重みがある。
すずさんの語り口や、独特の絵柄。
映画のトーンがどことなくノンビリしていて、ほのぼのとしているのだけれども。
描かれていることは容赦なくて、当時のあたりまえを当たり前に描いているのかもしれないけれど。その淡々としたところが逆にすごく伝わってくる。
すずさんの描くスケッチの一つ一つ。
それらの持つ力が何気ない日常の中でも、描かれていて。
同級生の水原さんの代わりに描いた海の絵。ウサギの波しぶきが印象的で、何度も見返したくなるような素敵な絵。
はるみを防空壕で泣き止ませるシーン似顔絵は、はっとするほどシンプルで特徴を捉えていた。
リンちゃんとのエピソードは、気がつくとはっとする。絵の力は言葉のコミュニケーションの壁を越えて行くのだ。
戦争のシーンも、すごく考えて描かれていて、子供が見ても衝撃を受けそうなシーンは描くことはされていないが、淡々と過ぎて行く時間の無情さが、なんとも言えなく切なくなる。
すずさんに、周作さんに比べて、私は家族はどうだろうか。
比べてはいけないんだけれども、比べてしまう。
すずは手を失ってから、変わって行く。
感情を押し殺して絵を描いて発散していた自分を変えて行く。
世話をする立場から世話をされる立場への転換が、すずを変えて行ったのかもしれない。
結果として、それはすずの居場所をつくることにつながって行ったように思う。
大切な人がいま側にいて、何気ない毎日の生活を普通に送れることが、どれだけかけがえのないことであるのか、それを教えてくれる映画のように思えました。
今に感謝しなければ。
今ある周りの人々を縁を、あらためて大切にしようと考えさせられた。
素晴らしい映画。
上映している劇場が少なくて残念すぎる。
幼児にも子供にも大人にも戦争を知る方々にも、是非一度観て欲しい。
そんなことを思ってしまった。
漫画原作、読んでみようかな。
監督インタビューを見た後に聞くと、理解が深まります。
おすすめかな。
見る前でも、観たくなるかも(^。^)
https://youtu.be/uO71C6ygtxA
すみません。ネタバレを含みます。
ご注意を。^^;
戦争中のあたりまえ
私たちにはわからない。知らなかったあたりまえが、すずさんという女性の生活から伝わってくる。
大冒険でもなく、感動巨編でもない。
実際にあった話としての重みがある。
すずさんの語り口や、独特の絵柄。
映画のトーンがどことなくノンビリしていて、ほのぼのとしているのだけれども。
描かれていることは容赦なくて、当時のあたりまえを当たり前に描いているのかもしれないけれど。その淡々としたところが逆にすごく伝わってくる。
すずさんの描くスケッチの一つ一つ。
それらの持つ力が何気ない日常の中でも、描かれていて。
同級生の水原さんの代わりに描いた海の絵。ウサギの波しぶきが印象的で、何度も見返したくなるような素敵な絵。
はるみを防空壕で泣き止ませるシーン似顔絵は、はっとするほどシンプルで特徴を捉えていた。
リンちゃんとのエピソードは、気がつくとはっとする。絵の力は言葉のコミュニケーションの壁を越えて行くのだ。
戦争のシーンも、すごく考えて描かれていて、子供が見ても衝撃を受けそうなシーンは描くことはされていないが、淡々と過ぎて行く時間の無情さが、なんとも言えなく切なくなる。
すずさんに、周作さんに比べて、私は家族はどうだろうか。
比べてはいけないんだけれども、比べてしまう。
すずは手を失ってから、変わって行く。
感情を押し殺して絵を描いて発散していた自分を変えて行く。
世話をする立場から世話をされる立場への転換が、すずを変えて行ったのかもしれない。
結果として、それはすずの居場所をつくることにつながって行ったように思う。
大切な人がいま側にいて、何気ない毎日の生活を普通に送れることが、どれだけかけがえのないことであるのか、それを教えてくれる映画のように思えました。
今に感謝しなければ。
今ある周りの人々を縁を、あらためて大切にしようと考えさせられた。
素晴らしい映画。
上映している劇場が少なくて残念すぎる。
幼児にも子供にも大人にも戦争を知る方々にも、是非一度観て欲しい。
そんなことを思ってしまった。
漫画原作、読んでみようかな。
監督インタビューを見た後に聞くと、理解が深まります。
おすすめかな。
見る前でも、観たくなるかも(^。^)
https://youtu.be/uO71C6ygtxA