暮れゆくや

2008年11月05日 | Weblog


 今日は、大工さんとその奥さん、水道屋さん二人、それに若い電気屋さんが来てくれました。あちこち、思いつきでコンセントの数の注文が増えていきます。今は電気を使うことが多いので、コンセントの数が少ないと、床を延長線がはい回ってしまうということになりかねません。話し合いで互いにコンセント(consent = 同意)。

 それに、問題はブレーカー。これが電気製品が作業中に跳ね上がってしまうことがよくあります。数年前に、どうとう限界を感じ60アンペアにしました。今回はブレーカーから出ている回路がひとつ空いているというので、それも使うことにして、なるべくブレーカーが切れないように設定してもらいました。無理に頼むは無礼かー?

 60アンペアあると言ったって、すぐにそれくらいになってしまいます。W(ワット)=V(ボルト)x A(アンペア) ですからね。例えば1,000ワットの電気器具は10アンペアも食ってしまうんです。

    ブレーカー切れてワット驚きぬ

 

 今日は、きちんと現在形の大根の写真を撮ってきました。こんな状態です。勢いがあるでしょう。この頃は、まともな大根が作れるようになってきましたよ。

 大根は、種を蒔いたら出来るだけ薄く土をかけるのだそうです。それがあまり薄いと、種が飛ばされたり名がされたりして無くなっちゃうんじゃないかと心配で。なかなか出来ません。

    大根の種に悩む我が身かな
          種も小さい我も小さい


       
 トカゲをせっかく捕まえたのに遊んでいるうちに逃げられるの図

 しょっちゅう、友達が遊びに来てくれるのは誠に嬉しいものです。私は、この頃はとても寂しがり屋になってしまいましたので、本当に助かります。風に騒ぐ木の枝をみても、流れる雲をみても寂しくかんじます。女の子みたいなんて言われそうですが、やはり数多くの人に囲まれて何十年も仕事をしてきたのに、ある日を境に突如、野菜畑に放り出されたわけですからね。

   陽の下に流雲静寂年の暮れ
   我はまた黙して暮らし菜も黙し

 淋しく感じると言えば、芭蕉も晩年はとても淋しい思いをしていたのではないかと思えてきました。ニャンパルさん推薦の「『奥の細道』を読む」を、なかなか落ち着く暇がないのですが、隙を見て少しずつ読み進んでいますが、なかなか良いことが書いてあります。「んー、まさにそうだな。」「なるほど。」「そうなんだ。」「ほうほう。」なんて感じることがしばしばあります。こういう本を推薦していただき、そしてその本との出会いがあるなんて、やはりおつきあいは大切ですね。でも進まないなぁ。

   秋深しなかなか進まぬ芭蕉かな


 

 
 一日一茶

  暮行(くれゆく)や厂(かり)とけぶりと膝がしら
               
             厂 = 雁    けぶり = 炊煙

 廃 句

  暮れゆくや人がもそもそシルエット

    暮れゆくやあなたはいったいどなたです

  暮れゆくやいやんあんたの嫁じゃない

    暮れゆくややっぱり年に勝てぬもの

  暮れゆくやあしたてんきにな~~~れ

    暮れゆくや大根片手に腕まくり

  暮れゆくや帰りたくない人もあり

    暮れゆくや雁もカラスも急ぎ旅

  暮れゆくやそれぞれの夕それぞれに

    暮れゆくやそれぞれの年それぞれに

  暮れゆくや年も歳も暮れながら

    暮れゆくや人混みのなか独り哉

  暮れゆくや岸辺の波にさびしい灯

    暮れゆくや過ぐは日の暮れ年の暮れ

  暮れゆくや時の流れに涙して

    暮れゆくや年々歳々人同じからず

  暮れゆくや人も心も変わらずや

    暮れゆくやできたら時間をもっとくれ

  暮れゆくや出来たら光をもっとくれ

    暮れゆくや筑波も見えず風寒し