美術館でコンサート

2008年11月08日 | Weblog

 いま、国民文化祭というのが茨城県で開かれています。いろいろな分野での講演やら展示などが県の全域にわたって行われています。

 今日は誘われて、北茨城市という海岸線に沿って行くと茨城県では一番北にある町の県立美術館に行って来ました。そこは日本画の美術館です。あの「アジアは一つなり」と言った岡倉天心が活躍した地です。また、日本画の横山大観もここで後にそれぞれが大家になる日本画の画家たちを集めて活動したところでもあります。

   

 もう一人、詩人の野口雨情が生まれた町でもあります。上の写真は、その野口雨情の生家です。今は彼の子孫が住んでいます。野口雨情は、童謡「赤い靴」など多くの歌を作りました。

  赤い靴はいてた    女の子
  異人さんに連れられて 行っちゃった

  横浜の埠頭(はとば=波止場)から 船に乗って
  異人さんに連れられて 行っちゃった


 日本画の常設展を見てから、国民文化祭に出品された作品を見ました。大家の描いた絵はさすがにすばらしくて、ルパン三世になりたかったのですが、現代画風の日本画はつまらないです。椅子に座って眠ってしまいました。が、今日の目的はここで開かれるコンサートです。

   
       もちろん演奏の前の写真です

 イタリアで活動をしている、国井美香というソプラノ歌手の演奏がありました。彼女は、この町のひとつ南にある高萩市の出身だそうです。何でもローマ法王の前で三度も歌ったことがあるとか。スゴイ声量。圧倒(あっと)おどろく温泉亭主。頭から湯気が。 ピアノの伴奏も上手でした~。ごく若い娘さんでした。やはりイタリアで活躍しているとか。


 

 美術館からの夕景色です。向こうは福島県いわき市。この北茨城市の名物はアンコウです。とてもおいしいですよ。美術館のすぐ近くには、このような景色を露天風呂から眺められる温泉もあります。一度来てみたらよがっぺ。

  一日一茶

   かすむ日の咄(はなし)するやらのべの馬  のべ=野辺

  廃 句

   かすむ目や遠き耳なり秋深し
   かすむ日の遠き思い出酔いにけり
   かすむ目や今日は眠くてこれくらい