この頃は暑いと思っていると風が寒かったりして、ちょっと油断ができません。風邪をひいているひとがけっこういるようですね。気温の上下に体が付いて行けないことが原因なのかも知れませんね。
そうは言っても、やはりいい季節です。花がいっぱいで、新緑の美しさは今が一番です。
毎日、家にいると世界が少しずつ小さくなって行くのではないかと気になります。反面、煩わしいことから離れられるという利点もありますが。
あまりにも世の中が騒がしくなり嫌気がさしたけど、奥山に引きこもるほどに、まるっきり離れてしまうのも心配と思ってか、あるいは勇気が無かったのか、賑やかなところからちょっと離れた処に隠遁し、そこから世の中をそっと見たり、人の性質や物事の本質を考えてみたりした人が昔いたという話ですね。
その名も兼好法師。今から700年も前のことです。私は、そういう勇気も才能もありませんから、ただ成り行きにまかせて生きているだけです。
ウドです。もみ殻を積み上げて芽を出させると白い茎が長くなります。そのままにしておいたら、根が上がってきてしまいました。それで、冬の間にもみ殻をぜんぶ撤去し、上がってしまった根を切り取ったので、今年は出ないかなと思っていたら、やや細めですが、出て来ました。ひと安心。
とまあ、やれ野菜の調子が良いとか悪いとかで一喜一憂している毎日です。「徒然草」をもう一度読み直してみたいと思っても、あれこれ雑用があって ( とは言い訳ですが )、なかなか読み始められないでいます。
そんな時には、むりをせずただ健康で少しでも世のため人のためになればと思うことにします。健康奉仕だ。そして人となかよく並んで歩むのも良しとするかいな。連れづれだ。
花蘇芳(はなずおう) または 蘇芳
クレマチスが、たくさん咲きました。こんなに咲いたのは初めてです。みごとで驚いています。ぱっと明るく大好きな花です。
不二ひとつうづみのこして若葉哉 蕪村
うづみのこす(うずみのこす) = 埋め残す
( 日本中を若葉が埋めるけれど富士山ひとつは埋めきれず残している )
廃 句
杉一つうずみつくそと這いあがり
自らを花でうずむるクレマチス
あの方はにぎやかそうと春の宵