かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

舌で『見る』技術、できればヒトの視覚と同じ位見えるようになって欲しいです。

2010-03-24 22:42:46 | Weblog
 冷たい雨が降り続いているせいか、どうも悪寒がゾクゾクと背筋を震わせてくれるようで、なんとなく気持ち悪いです。これで熱でもあるなら話が早いのですが、単に底冷えする寒さで身体が震えているだけのようでもありますし、なんとも変な感じがします。まあこれでも、1ヶ月前の真冬の寒さに比べれば随分暖かいのでしょうが、桜が1週間も早く咲き始めるほどに暖かな気候に慣れていただけに、想像以上にこの冷え込みは身体に堪えているみたいです。それになにより腰が痛くて車の運転が少々厄介になってきていますし。早く暖かくなってくれないものでしょうか。

 さて、『BrainPort』という、ヒトの舌にぺろぺろキャンディー状の電極を置き、カメラで撮影した映像を変換してこの電極に送って、舌で感じる刺激を元に脳内で映像を再構築する、という技術が出来ていたそうですが、この程、その試作品ユーザー第1号の話がネットニュースに出ていました。2007年、イラクでロケット弾の炸裂で目をやられ、完全に失明した兵士が、今ではこの装置のおかげで字を読んだり形を識別したり出来るのだそうです。
 舌の味蕾細胞を網膜に見立て、光刺激を電気刺激に変えて、カメラで捉えた映像を舌で「見る」という発想。初めて聞いたときには、なるほど、と思いましたが、こうして現実に視力を失ったヒトに再び「視力」と言えるものを提供できるようになっていることには、素直に感動を覚えます。まだまだ解像度は低くて、視力検査で一番上になるような大きな字を識別したりするくらいしか出来ず、例えば新聞を読むとかテレビを観る、なんてのはまだまだ夢物語みたいですが、いずれこの種の実用化とその改良が進めば、神経系とよりダイレクトに接続出来るようなデバイスが生まれ、解像度も飛躍的に上がるかもしれません。それが義眼と同じくらいの大きさに収まり、視神経や脳の視覚を司る部分とつながるようになれば、本当に目の代わりが務まるようになることでしょう。そんな時代が早く訪れて欲しいものですし、目以外にも、様々な器官がそうしたコンパクトな人工デバイスで代替出来るようになってくれないものか、と切望いたします。パワードスーツも実用化されつつありますし、ようやく夢にまで見た21世紀らしい技術と世界が花開いてきているのだな、ということを実感いたしました。

コメント
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