かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

科学技術予算を増やすそうですが、果たして出来るのかどうか、期待しつつ見守りたいです。

2010-03-11 21:40:58 | Weblog
 今日はもう少し天気が良くなって暖かくなるか、と思ったのですが、案外日差しも薄く、上天気、とまでは行きませんでした。そのおかげか花粉もほとんど飛んでないようで過ごしやすいので助かります。ただそれとは別に、そろそろサボテンの植替えを考えないといけないので、これからは天気と気温の移り変わりを今まで以上にしっかり把握していかねばなりません。来週また寒の戻りがある、という週間予報ですが、その冷えもそれほど大したことないのなら、梅も終わり、もう少しで桜もほころぼうかという頃合ですので、早めに植え替えた方がいいですし、ガン! と真冬並みに冷え込むようなら、少し控えなければなりませんし、悩ましい限りです。

 さて、菅直人副総理・財務相が参議院の予算委員会で「科学技術関連は極めて重要な分野と認識している。まさに未来への先行投資として取り組まないといけない。今後の財政出動の重点の一つ」と述べ、2011年度以降、積極的に予算配分していく考えを示したのだそうです。あんなに派手に科学予算をぶった切った末に良く言えるものだ、とか、あんなにバラマキやっててどこにそんなお金が残っているの? とか、色々いいたいことはナキにしもあらずですが、そういうお金が増えてくれるのなら、こちらの仕事としては色々やりやすくなるので、正直助かります。今年など、事業仕分けでバッサリやられたせいで果たして仕事をしていけるのか戦々恐々としておりますし、そんな心配を少しでもしなくていいならありがたい話なのです。
 一方で、事業仕分け第2弾で今公益法人が槍玉に上がっています。非効率で無駄の多いところは改めて頂く必要があると私も思いますが、何でもかんでもスリム化すれば効率的になるというわけでもないでしょうし、それこそちゃんと「仕分け」して、整理して欲しいものだと思います。例えば今回、独立行政法人 医薬基盤研究所 薬用植物資源研究センターというところが仕分け対象になっています。北海道、つくば、和歌山、種子島の4箇所に拠点があり、漢方などの原料になる薬用植物の遺伝資源の収集・保存や、増殖・栽培・育種技術、化学的・生物学的評価技術などを研究・開発する機関です。長年続いた組織である以上、錆び付いたり贅肉のついている部分もあるかもしれませんが、140年近くに渡って蓄積してきた、かけがえのない知識や研究資産、収集してきた様々な薬用植物の遺伝資源を、今、そして未来の世代に伝承し、そこから更に新しい発見と発明を生み出し、わが国民の健康と安寧に寄与するためには、「バッサリ」やっていい機関とは到底思えません。今、我が国の漢方薬も大半は中国からの輸入品ですが、大陸では国内での需要が増大し、我が国への供給が不安定になりつつあるようで、今後、我が国の需要を安定してまかなうためにも、この機関の有する役割は、重大さを増すことはあっても、その逆はありえない話です。
 他にも同じような組織はあることでしょう。官僚の天下りがとりざたされていますが、天下りの問題とその組織の仕事の意義は別問題のはずです。安易に天下り先つぶしや短期的な経済的効率だけを指標に判断してしまって、未来から、「この大馬鹿野郎」と罵られることの無いよう、現政権には慎重かつ想像力と理性をふるって、判断願いたいものです。

コメント
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