色々不幸なことが積み重なったというのは大抵の大事故、大事件である話ですが、そこからどんな教訓を引き出して今後に活かすかが問われています。

　奈良市の今朝の最低気温は２３．３℃、昼の最高気温は２６．５℃、五條市の今朝の最低気温は２０．７℃、昼の最高気温は２４．７℃でした。今日はずっと雲が立ち込め、一切日差しが届かない１日でした。時折雨が降り、空気も冷たくここ最近の普段着では肌寒さを覚えるような、先日までの熱気はどこに消えたのかと首を傾げたくなるほどの気候でした。そんな今日は、昨日の疲れもあってじっと１日ほぼ寝て暮らしました。休日の使い方としてはもったいない気もしますが、３連休ですし１日くらいはこういう何もしない日があってもいいでしょう。
　そういえばこの夏はセミが鳴かないな、と思っていましたが、雨が降るようになってからは普通に鳴き出すようになっていました。今日は涼しいこともあってか、ヒグラシが鳴いていました。セミは羽化するのに雨が必要という話をどこかで見たか聞いたかした記憶がありますが、今年は６月中に梅雨明けが宣言されるなどまともな雨が無く真夏に突入していたのが、ここに来て梅雨が戻って来ているかのような天気が続いたのが、よかったのでしょう。やはり季節はそれなりに順序よく動いてもらわないと困るというわけですね。

　さて、安倍元総理のテロ殺害事件、当日の奈良県警の対応が非難されていますが、当日、県警は随分と混乱していたようです。奈良県警奈良西警察で今年の１月に拳銃の銃弾が５発行方不明になるという「事件」がありました。２、３月にその捜査が行われ、関係する署員を取り調べて自宅を家宅捜索したりもしていましたが、取り調べで自白を強要したりするなど奈良県警の質を問われるような問題行動もあったようです。それが内部調査の結果、結局は装備品の点検作業が不十分だったため、一見紛失したかのように見えたという、単なる勘違いだったことが判りました。実はテロ事件の当日、その経緯等を発表すべく県警がてんてこ舞い状態だったようで、そこに大和西大寺駅での安倍氏の応援演説が急遽決まり、混乱に拍車をかけることになったのだとか。色々と不運が重なったという事なのでしょうが、だからといって奈良県警の責任が免罪されるわけではないですし、そういった突発的な事態にも的確に対応できる組織であってくれないと、かつてのオウム真理教のような大規模無差別テロや東日本大震災級の大災害が突如として起こったときに機能麻痺して役立たずになりかねません。責任は然るべき責任者にいずれ取っていただくとしても、組織的な弱点はこの際しっかり洗い出して、強靭で頼りがいのある警察へ脱皮してもらいたいものです。