かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

奈良県にある国内最大の円墳から、前代未聞の出土品が発掘されました。謎の4世紀を物語る何かであればよいのですが。

2023-01-25 19:23:07 | Weblog

 奈良市の今朝の最低気温はー3.9℃、昼の最高気温は3.5℃、五條市の今朝の最低気温はー3.8℃、昼の最高気温は1.4℃でした。昨日の京都、アメダスのデータによると、市街地の積雪は15センチに達したそうですね。しかも、半分は17時から18時までの短時間に一気にどっと積もり、その後夜中にかけて少しずつ増えていった模様です。なるほど近鉄もダイヤが乱れるわけです。私ものんびりしていたら京都駅でしばらく足止めを食らうところでした。奈良の方も雪はさほどでも無く、我が家も朝起きてみたらカーポートに雪が1cm弱積もっているくらいでしたが、強烈な冷え込みで道が凍りついており、朝はおっかなびっくり車を走らせました。さすがに幹線道路は普通に走る事ができましたが、そこへ出るまでの道がアスファルトが真っ白になっていたりして結構神経を使いました。その後、天候は回復して今日も結構日差しが届いていましたが、空気は冷たいままで、冷蔵庫温度を超えることがありませんでした。奈良市で昨日の18時から今日の10時頃まで、五條市では更に12時ころまで氷点下を割り込んでいましたし、奈良県のアメダスで最も低温を記録する針では一日中氷点下のままでした。明日朝は更に冷え込んで凍てつく一方、昼間は今日よりはマシな気温になるとの予報が出ています。寒いのは身体の負担が半端ないので、早くかんぱにも抜けて欲しいです。

 さて、奈良県の古代史が塗り替えられそうな素晴らしい発見がありました。近畿大学農学部のキャンパスもほど近い、奈良市丸山にある4世紀後半の国内最大の円墳「富雄丸山古墳」で、未盗掘の埋葬施設からこれまでに例がない特異的な形をした国内最大の銅鏡と、東アジア最大の鉄剣「蛇行剣」が出土しました。銅鏡は長方形の上一辺が丸くなった盾型をしており、長さ64cm、幅31cmもある巨大なものです。裏面には中央に持ち手? の乳頭状の突起をはさみ、上下に通常の円鏡のような模様が、極めて細い線で刻まれており、その周囲にも同じような芸術的な模様が描かれています。また、蛇行剣の方は長さ237cm、幅6cmと細長く、波打つようにうねり曲がっているのが特長です。いずれも国産らしく、発掘した奈良市教育委員会と奈良県立橿原考古学研究所は「古墳時代の金属器の最高傑作」と発表されました。まさしく国宝級の発見ですね。これでどこかに文字が刻んであったら素晴らしいのですが、それらを含め詳細はこれからしっかりと調査されることでしょう。最近のこの手の解析技術は格段の進歩を遂げ、サビにまみれた中からもかつての姿を浮き彫りにする事もできるようになってきていますし、空白の4世紀を物語る何かが見つかってくれるかもしれません。続報に期待大です!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする