奈良市の今朝の最低気温は9.6℃、昼の最高気温は14.1℃、五條市の今朝の最低気温は8.9℃、昼の最高気温は13.7℃でした。今日は午前中は晴れましたが、その後雲が増えてきて、夕方には雨が降り出しました。朝の空模様ではとても降りそうになかったのですが、昨日の天気予報の言う通り、雨になりました。しかし、昨日といい今日といい、西から雨雲が流れてきて雨が降るなんて、まるで春の空模様です。ようやく1月も半ばを迎えたところなのですが、今冬の冬将軍は一体どこで何をしているんでしょう?
さて、幕張メッセで開催中の「東京オートサロン2023」では、トヨタ自動車がかつてのハチロクを改造して水素エンジンを積んだタイプと電気自動車に仕立てたタイプを出してきたとのこと。豊田章男社長曰く、「クルマ好きを誰ひとり置いていきたくない」というように、クルマ好きに愛された旧車でも、やりようによっては最先端の装備を積んでガソリン以外で走らせることができるということを証明したということなのでしょう。そのうえで、「これから売り出す新車をEVにするだけでは2050年のゼロカーボンは達成できない。保有車、つまり、すでに誰かの愛車となっている車にも選択肢を残していくことが大切だ」という言葉からも、その改造をトヨタが引き受けるということも視野に入れているようでもあります。
面白いのは、水素エンジン車の方は改造を最小限に抑えて、エンジン事態もほぼそのままAE86を使っていることです。ガソリンと水素では燃焼の挙動とかも大分違いそうな気がしますし、実際まだ最適化には至っていないようでエンジン出力も低いようですが、いずれ技術的に詰めていくところで出力向上も目指すようです。一方電気の方は、モーターで動いているのにマニュアルミッションが採用されているのだそうです。変速しなくても加速できるモーター駆動でわざわざマニュアルでギアチェンジできるようにしてあるのは、「カーボンニュートラルの時代でも、愛車に乗り続けたいというチャレンジだ」という社長のお言葉でした。ちょっと意表を突かれた内容ですが、確かに今更ハチロクに乗り続けているようなヒトが改造したらオートマになってしました、では誰も見向きもしないでしょうね。
近い将来にやってくる「カーボンニュートラル」時代の主役が「水素」になるのか、「電気」になるのか。そのゴールが2050年なら私には多分関係なさそうですが、電池技術とかにブレイクスルーがあったりしたら前倒しもありうる気がしますので、しばらくは目が離せそうにありません。