鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

選択的夫婦別姓制度

2010年02月22日 00時09分58秒 | Weblog
みなさんはどうお考えでしょうか?
たしかに推進しようとしてきた方々にとっては、政権交代を機に、千載一遇のチャンスのような状況なのかもしれませんが、私としては、制度そのものに全く反対という立場ではありませんが、今の社会状況での民法改正は問題ありと考え、拙速な法改正には反対です。

このことについて取り上げられてきたこれまでの社会状況と、混迷状況から抜け出せないでいる現在の社会状況を考えれば、まず、政府と共に国会がが行うべきことは、混迷する社会状況を鎮静化することであるはずです。

国民健康保険のあり方や、年金制度など、これからの日本社会にとって重要な案件がもっとあるはずです。これらについて、まずしっかり議論し道筋をつけ、これからの世代も安心できる社会を構築することがまず求められるはずです。

このようなことを後回しにしながら、闇雲に選択的夫婦別姓制度にむけての民法改正を行うことは、特定の国会議員のエゴに過ぎないと考えます。

すこし前の総務省のアンケートで、夫婦別姓制度について必要と思うかどうかということについて、必要と不必要がほぼ同率と出ていました。
もし、民法改正の議論を進めるのであれば、再度現状での意識調査等を行うべきです。大多数の国民の理解を得ていない制度を、国会の中だけで進めることは、これまで与党が批判してきたこととなにが違うのかと考えざるを得ません。

選択的夫婦別姓制度を推進しようとする議員の方々は、制度導入でどのようなリスクが社会にあるのかをきちんと提示すべきです。その上で国民を巻き込んでの議論を行うべきと考えます。
たとえば、地方自治体の窓口業務で混乱が起きれば、そのリスクは地方自治体が負うことになります。また、社会的な混乱状況が生まれるとすれば、そのリスクは国民・市民が負うことになります。

このような中で地方議会議員は、自分の政治的な理念からだけではなく、地方自治体の自治に携わる立場から、選択的夫婦別姓制度について考えるべきと私は思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする