鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

豪雨への備えと地域維持型JVについて

2012年10月03日 21時47分56秒 | Weblog
先だっての豪雨関連で、市役所関係課でいろいろ調査をして考えたことは、時間100ミリの豪雨はこれからもありえるので、鈴鹿市はそれに対しての備えをするべきだということです。とは言っても、100%大丈夫という考えではなく、100%の対応はできないから、いかにリスクを減らすか、いかに避難のための時間的余裕をつくるかという観点での取り組みで考えるべきだと思います。それは前回と同じです。

今回は、まちの機能をどうするかという観点で考えたいと思います。

先だっての豪雨について、たしかに想定以上の雨が一度にふったことは事実です。が、それを理由にして、現状を見直したり改善することから目をそらすわけにはいかないと思います。まず、鈴鹿市として取りくむべきことは、浸水被害のあった地域について、聞き取りを通じて面として把握することだと思います。

そうして、ごくごく当たり前のことですが、面としてその地域の雨水の流れがどうなっているかを把握し、どの部分で浸水につながる原因や課題があるかを整理することが必要です。と同時に、現在の道路機能について、特に浸透型の舗装を検討するなどもあるかと思います。

例えば、若松の禰宜垣内地区の浸水について市役所で資料をもとに説明を聞いていると、禰宜垣内で水がつきやすい理由と、なぜ塩浜街道以西の地区で水がつくのか、その一端を考えることができました。
ひとつはそもそも想定されている雨量が今回の雨量に比べて少ないこと、その想定のもとで機器のあり方を考えているため、排水のための機器の修理が遅れ、機能できなかったことが考えられます。そう考えたとき、道路整備などと関連させ、側溝を大きめのものにする、排水ポンプを修理、もしくは更新するという考えが出てきます。

同様の考えを他地域にあてはめると、単純に水がつくという問題だけでなく、それに関係するインフラのあり方や、課題点が出てきます。

中央道路で水がついたことは、金沢川の改修がなかなか進んでいないことが、大きな要因として考えられます。時間60ミリの降水量に対応する形で、現在拡幅事業が進められていますが、現在の事業進捗予定では、労働福祉会館のあたりまで拡幅を進めるためには、あと5年以上の期間がかかると予想されています。この事業が進まなければ大きな排水ができず、結果、枝葉となる排水路から水を流すことができなくなり、それが溢れだすことにつながるという考えです。

話は飛躍するようですが、このような課題に対して取り組んでいくために、9月議会で執行部に質問した、地域維持型JVに対しての事業発注の形態で、工事はもちろんその後の維持管理と災害時の状況調査などもおりこんでいくことが考えられるのではないかと思います。そうすることで、迅速な情報収集が行うことができると考えますし、臨機応変な対応にもつながるのではないかと考えるところです。

広い地域を分割して考えたり、それをもとに工事をするよりも、できれば同じ事業体である程度のエリアを年次計画で整備していく方が、工事の際の課題点を共有することができるのではないか、そうすることで、早い段階で災害への備えや対応ができるのではないかと思います。

公共インフラの維持の観点で地域維持型JVを取り上げましたが、今回のような豪雨に対するリスクマネジメントとしての、排水施設などの再整備などの事業も考え合わせれば、より現実的な選択にもなるのではないかと考えるところです。
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