鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

議長会研修フォーラム2日め

2012年10月11日 12時10分31秒 | Weblog
今日は課題討議「大震災における議会の役割」、コーディネーターは牛山久仁彦氏、報告者として南相馬市議会から平田武氏、名取市から渡邊武氏、陸前高田市から伊藤明彦氏、コメンテーターとして中邨章氏で、三市の事例報告と中邨氏による簡単な講演後、牛山氏から論点提議が行われた。

三市ともに先の大震災で津波で大きな被害を受けたが、南相馬市ではやはり原発事故の影響が大きいことを感じた。自治体で懸案になっていたことに対して、真摯に国が取り上げてこなかったことについて、国、国会は大きな責任があるだろうと考える。

議会で、議会としての災害時の行動規範、マニュアル作成の意義を伊藤氏も平田氏も訴えていた。また、中邨氏も災害時における議会、議員の動きを住民にわかってもらうためにも必要という観点の話を。
災害時における議員のリーダーシップということについて、難しいのではないかという意見、やはり平生からの関係の重要性、逆に平生に関わりが薄かったことの問題点などが話された。

全体として重要と感じた点は、いかに情報を共有するかという点、行政だけでなく対策本部などの情報が議会や議員に入ってくることが重要ではないかということがあげられた。
また、重要施設の保護という視点について、インフラや公共施設の維持更新と関連しても、興味深い論点と考える。また、防災計画の策定メンバーについて、女性委員の登用ということが盛んに言われるが、大切なことはそこではなく、どこかで想定されたものやメディアの情報だけに頼るのではなく、それらを活用していろいろな災害状況を想像することができ、そこから様々な対応法を想定しながら、議論できる議論に参加できる委員の登用が重要ではないかと感じた。


鈴鹿市議会について考えると、市の策定している防災計画において、市議会の位置付けを整理するように申し入れると同時に、昨年の防災安全特別委員会の議論の中で意見として提議したが見送られている事案の、市議会として災害時の行動指針を整理する、もしくは行動マニュアルの策定に取り組むべきと考える。その際、公平性の観点で委員を選定するのではなく、やはりきちんと議論できるメンバーで素案を作成するべきと考える。
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傍若無人

2012年10月11日 08時14分23秒 | Weblog
ここから書くことは、あくまで一部の人の行動に見えることで、全体のことではないことを前置きさせてもらいます。

昨日のフォーラムでは、カメラを設置してあるため、立ち入りできないようにしている座席に悪びれもせず、当然のことのように座ろうとしていた方々がいらっしゃいました。もちろん、会場スタッフには注意されていましたが。すこし考えればわかることであるのに、そのような行動をされていたことについて、疑問を持ちましたし、こういう方々がステレオタイプで語られる議員像のひとつなのかなと思いました。

もうひとつは、パネルディスカッションの最中であるのに、多数の方々が退出されたことです。これは次年度告知のためもあったのかもしれませんが、本来するべきでない行動と思います。特に移動された方々は、会場の一番前、パネリストの方々の目の前に座っていましたから、終わってもいないのに出ていくという行為が、普通に考えて失礼なことだと思わないのか疑問に思いました。もし出ていくのであれば、事前にわかっていることのはずなので、会場の一番奥に座るなどすべきと思います。

昨年もこのようなフォーラムに参加した際、座席のすぐ近くの方が、講演の声が聞こえないくらいの声でずっと関係のない話をされていたので、年上の、全く違う地域の方でしたが、さすがに注意させていただきました。私だけでなく、不快に感じている人が多いだろうとも思ったからですが。

なぜこのような行動が出るのかと考えると、おそらく、地元の日常の中で特別な扱いを受けているだろうことと無関係ではないと思います。
多少の無理があっても座席をとってもらえる、会の最中でも離席することが多い、等のようなことが多いだろうことは予想できます。それが、先に書いたような行動をすることになれてしまう、感覚が麻痺してしまっている要因なのかもしれません。

またもしかすると、ある年代層、似た傾向の行動様式を持っている層の方々に共通することなのかもしれませんが。傍若無人と感じさせる方が多いのは、そうではないさらに多数にとって、そのようなイメージをはじめからラべリングされてしまうことになり、それを払拭するために、応分の努力をしなければいけないことになると思います。

自分を律することは、大人として当然と思うのですが。。。
傍若無人な行動様式が染み付いた方には、なかなか伝えにくい、行動を変容させてもらいにくいとも感じるところです。
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全国市議会議長会フォーラム1日め

2012年10月11日 00時22分20秒 | Weblog
食事帰り夜になって雨が降っていて、ふと、トミーとマツのエンディングの歌の雰囲気だなと思いつつ、雨に濡れて部屋に戻りました。
自分なりの今日のまとめです。

まず、片山善博氏の講演について、教育と教育委員会についての話が中心だったものの、コアは、今の議会は今の制度の中でできることにも取り組んでおらず、サボっている状態になっているのではないか。議会との関連で言えば、教育委員の選任にあたって、議会は参考人招致のような形で候補者を議会の場に呼び、教育観などを問うべきではないか、聞かれることに候補者もプレッシャーを感じるだろうが、そのようにして品質管理をするべき。いじめの問題でも議会の責任は重いという言葉が重く感じました。

鈴鹿市議会においても、人事案件について質疑等は控えるべきという空気がありますが、やはり、どのような人物か、どのような考えを持っている人物なのか、公の場で話し合い、その上で議決するべきと考えます。市長提案であるから、個人の尊厳もあるからと、質疑や討論を控えるというのではなく、公職に就任するという重さも考え、質疑も討論も議会の行うべき責務という意識にすべきと考えます。
12月の議会基本条例施行の際、人事案件についての候補者の招致を行うよう、運用規定に盛り込む、もしくは関連条項の追加の検討を行うべきと考える。教育委員であれば文教生活委員会において、副市長や水道局長や教育長などについては本会議において、教育委員であれば文教環境委員会というように、その他の人事案件についても、基本は就任する予定の役職を扱う常任委員会などに、参考人招致を行うべきと考える。


第2部のパネルディスカッション「地方議会における政策形成のあり方について」では、佐々木信夫氏をコーディネーターに、パネリストとして江藤俊昭氏、金井利之氏、坪井ゆづる氏、寺井克之氏のメンバーで行われた。
パネリストの事例報告や議論では、議会改革に関する論点が多く出されているが、エッセンスと感じたことは、議会内の議論の重要性である。それは、佐々木氏の発言において、<議員間の議論が重要。執行部に対する質疑は議論ではない。アカウンタビリティの重要性>という言葉があったことからも読み取れる。
また、これからは決算議会を通じての事業仕分けの視点と、それを受けての予算審議という論点も提示された。

鈴鹿市議会においては、9月議会での産業建設委員会で試行的に議員間討議に取り組んでみたものの、議論は不調に終わったということがあった。これはこれまで議員間で議論し、論点の抽出や合意点を調整するということがあまりなく、慣れもなかったためと推測する。これを改善するためには、議論を実行できる仕組み作りが必要と考える。あわせて、各委員会の委員長個人の裁量に任せるのではなく、次第書に確認の一言入れるなどの工夫が必要であり、その意味では、議会事務局の意識変革を同時に行うべきと考える。
議員から論点が提示されたとき、無言で終わるのではなく、例えばその事を取り上げるかどうかについて、議員それぞれが自分の考えを説明するという意識の醸成が必要となる。それについては、議会報告会などを重ねることで変化が期待できる。
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