鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

鈴鹿市子ども議会

2014年08月08日 18時01分56秒 | Weblog
今日は4年ぶりに開催された鈴鹿市子ども議会を、リハーサルの時から見ていました。
昨年12月定例会で有権者教育、シティズンシップ教育を取り上げた時に取り上げていたことと、今年度は文教環境委員長に就いていることもあって、とても関心があったからです。


これは今日の子ども議会の様子です。4年前に比べ、かなり変化していると感じました。率直な感想で言うと、通常の一般質問と同じような雰囲気で進行していました。このことについて、教育委員会の担当課の工夫を感じたところです。
内容について、「おっ!」と思う部分がけっこうありました。特に、不審者などの被害にあった子供に対するケアについて、自分の実体験から質問していたことは、子供だからこそ重みがあったと感じます。
全体的に鈴鹿市議会で行っている一般質問に対して、子供議員の質問はそん色ないと感じたところです。

ただ、持ち時間が答弁込みで5分はかなり厳しかったと思います。子供議員の質問は1分半以内に終わっていることがほとんどだったのですが、答弁側が時間を大幅に使うことが多々見受けられたことについて、実際の議会であれば持ち時間が切れた時点で議員は発言できなくなるのですから、答弁の時間配分などへの配慮が甘いと感じたところです。

しかしながら、子ども議会のような取り組みは4年に一度のイベントとするのではなく、やはり毎年開催することが鈴鹿の子供たちにとって意義があると思います。このような場に出た生徒や、出たいと思った生徒さんの中から、鈴鹿市職員や市議会議員も含めて目指す子供がでることは、鈴鹿にとってプラスになることは間違いありません。その点は今後、要検討の部分だと思います。

ただ気がかりなのは、一つのイベントとしてだけ子ども議会がとらえられていないかということです。傍聴には多くの保護者の方が見えていました。しかし普段の傍聴は実際のところほとんどいらっしゃいません。また、子供たちにとっても同じで、今日子ども議会を行った議場では、毎定例会ごとに同じようなことが行われていることを、どれだけ意識してもらえてたのかと思います。

そして残念なことは、最後の市長挨拶の際、子ども議会の感想だけを話していて、もう今月の下旬からは9月議会が始まること、そのことに関心を持ってくださいというような内容を話されなかったことです。元県議会議員でもある市長ですので、議会の開催、市議会ということを言葉に出されなかったことは、子ども議会の主旨から考えて片手落ちの感がぬぐえないところです。
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提出議案の数について

2014年08月07日 16時15分13秒 | Weblog
地方議会への風当たりが強くなっています。
ある意味、兵庫県議会での不祥事などをはじめとして仕方のないことだと思いますし、数年前からの議会改革の流れから考えても必然の流れなのかもしれないと思います。

しかしその中で気になることがあります。
今朝の情報番組で兵庫県議会での不適正な政務活動費支給のニュースの際に取り上げられていたのですが、「昨年度、知事提案の議案が183件であったのに、89人の兵庫県議から出された議案は僅か4件だった」ということについて、議会からの政策提案がないことはどうなのかということが取り上げられていました。同様の内容は別の番組でも見かけたことがあるのですが、この点はもう少し整理して出すべきではないかと思います。

ただ、兵庫県議会における不適正な政務活動費の支給について擁護する気はまったくありません。
その前提の上で以降の文章を書いていきます。論点は提案の議案数についてと、政策提案の考え方についてです。

例えば鈴鹿市での首長提案の議案に関して、議案には予算や決算関係や条例改正、市道の認定や廃止などが上がってきます。それを今年の3月定例会の当初議案で見ると・・・
■平成26年3月定例会 当初提出議案一覧
■3月定例会追加議案
となっています。
この2つの資料について、予算などには首長の考えも反映されたりするので、その点については政策提案と言えなくもないと思いますが、条例改正などはほとんどが法律の改正に伴うものであったりするので、議会からの議案として想定されているような政策提案は、行政側からも実際のところはごく少数と考えられます。

そう考えると前述の183件という数字について、やはり政策としての独自性という観点から整理して提示するべきではないでしょうか。その上で首長提案の議案と議会提案のそれの数を比較するべきと思います。

議会からの政策提案という観点から考えます。
ここではやはり機関としての議会の部分と、個々の議員の部分とを考えるべきでしょう。
議会という組織、江藤先生の表現するところのチーム議会という考え方からすれば、やはり議会としての政策提案は非常に大切な観点だと思います。ここで考えられるものは、条例案、予算案の修正、議会としての意見書、などがその中心となるでしょう。しかし首長側との大きな違いがあります。首長側は意思決定は首長になりますが、議会は多様な価値観を持つ多様な人たちで意思決定を行う必要があるということです。このことは議会として重要な部分であると同時に、議会全体として提案するには大きなハードルであることも確かです。

■市議会のしくみ(鈴鹿市議会HPより、用語などはこちらでご覧ください)

次の段階として、委員会からの政策提案があります。鈴鹿市議会では各委員会で所管事務調査として、その年度に取り組む内容を持っており、研修や視察を踏まえたうえで、概ね翌年の1月に市長に対して意見をまとめて提出しています。このような動きも、議会からの政策提案としてカウントされるべきではないかと思います。
また、複数の議員が集まって政策提案を行う形が考えられます。前述の報道ではこのような形の提案はカウントされていないのではないかと思います。本会議などに提出されない理由としては、実質的には議会内で提案されているのですが、議会内の議論や意見調整の段階で本会議への提出が止まる場合が考えられます。議員の活動として考えるのであれば、この件数もカウントしてよいと思うところです。

最後の個々の議員としての政策提案ですが、これは一般質問が主にその場にあたると考えられます。それぞれの議員は、市民の方々の声や視察などを通じて得た知見などをもとに、各定例会ごとに一般質問として行政に政策提案を行っているといえます。記事についてはこの動きの部分が考慮されておらず、それをもとに議員の政策提案は不十分であるとなってるようであり、この点を整理すべきだと思います。

メディアだけでなく、私たち自身も議会としてこのような政策提案のあり方について、住民の方々にわかりやすく伝えていく責任があると考えます。
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今年の8耐から

2014年08月07日 12時23分02秒 | Weblog
今年の8耐もばたばたしたスケジュールの中で観戦に行きました。委員会視察があり公式練習や予選が見られず、本戦日も午前中の天候が不順などで、レジェンドチームがリタイアなどちょっと残念な部分もありましたが、夏の祭典を楽しめました。今年は、昨年よりも観客の方の数も多く感じられ、今後の鈴鹿市としてのスタンスなど、考えることがいろいろとありました。


写真はゴール直後の花火の様子です。最終コーナーからメインストレートの自由席で観戦していたのですが、昨年と違うのは家族で観戦していたことです。
ひとつのきっかけは、今年のサーキットでのイベントBIKE!BIKE!BIKE!で、中学生の観戦無料チケットが配布されていて、バイクがけっこう好きな下の子供のために入手したところ、本人が観戦に行きたいとなったことです。
もうひとつは、今年に入ってケーブルテレビでスーパーバイクとMotoGPを見ていることが多く、その場に上の子供が一緒にいて、緑が好きということからスーパーバイクのカワサキチームに関心を持ち、サイクスやバズとライダーの名前をおぼえ、バイクレースへの関心も高くなったことがあります。
そういう家庭内の流れは、もしかすると鈴鹿市内でのモータースポーツ、特にバイクの関心を高めることのひとつの手法なのだと感じました。

また下の子供は公式パンフを見ながら、チームラベレッツアと4耐のシナジーフォースモリワキクラブに関心を持っていました。両チームとも女性ライダーが参戦しており、この部分でも、鈴鹿市として何らかのアクションを取る一つの道筋ではないかと思います。

SYNERGY FORCE MORIWAKI CLUB

来年の8耐はどうなるのか、アジア2耐や4耐も含めてアンテナを立てていきたいと思います。
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木材の活用

2014年08月06日 15時14分11秒 | Weblog
今回は木材の活用という観点から、これからの学校校舎建て替えや大規模改修について書きたいと思います。


この写真は、新しく建設されている平田野中学校の教室の様子です。窓は南向き、黒板の後ろや吹き抜けになっている上部の壁には木材なのですが、おそらくシナベニヤという素材が使われていると思います。

対してこちらは先だって宮崎県綾町に視察に行った際、せっかくなのであわせて見学させていただいた新築の綾中学校の教室です。

電子黒板が設置されたり、生徒さんの机があったりとその部分の違いはありますが、木材という観点で違いを見ると、教室の壁に使われている素材がシナベニヤではなくて杉材が使われていることがわかります。

2枚の写真から比較するとこれだけのことなのですが、この違いは施設全体の違いになって現れています。
綾町は林業が盛んな町だったということもあり地元産の杉材が多用され木造の校舎という印象が強いのですが、一方、平田野中学校の校舎などに使われている木材は、ほとんどがシナベニヤやパイン材で、ごく限られた場所に杉材が使われているという状況です。「木材」を使っているという意味では同じという考えをする方もいるのでしょうが、質感などその違いは大きいと私は感じます。

別の観点から考えます。シナベニヤやパイン材の産地はどこかといえば、学校のある地域から遠く離れた土地、もしかすれば外国産ではないでしょうか。逆に杉材はどうでしょう。国内産であったり、県内産でまかなうことができる材料ではないでしょうか。ということは、子供たちの教育の中に持続的な社会への貢献という考えがあるのなら、後者を選ぶことこそが求められる価値観だと思います。

たしかに材料としてのコストはかかるでしょう。しかし、その材料を選択するために知恵を活用することが、まちには求められていると思います。実際に綾町では地元産材を活用するために、従来の学校建設の考えにとらわれない形で設計をし、この教室のある校舎はその他建設物としていると聞きました。実際に廊下なども含めて非常に魅力的でした。

鈴鹿ではどうか。
市内で林業が盛んというわけではなく、また森林があるわけではありません。だからなのか、地元産材の利用ということに意識が低い部分があるように思います。それが新しく建設された学校での木材使用に表れていると思います。
しかし、少し観点を広げると、三重県内では美杉などでの杉、尾鷲ヒノキといった形で豊富な林業資源があります。その資源を鈴鹿市のような自治体で学校などの公共施設に活用することは、今の時代に求められる考えだと思います。特に生徒が日常過ごす空間である教室にこそ、杉やヒノキを活用すべきでしょう。

使い方の課題にしても、たとえば校長室では片方の壁はシナベニヤなのに片方が杉材というような使い方があり、そもそものデザインとしてどうなのか?と疑問を感じる部分がありました。また、屋内運動場(体育館)の壁面に無節のヒノキ材を使っているのに、教室がそうでないなどのアンバランスも感じます。この辺りは設計段階での考え方に大きな課題があると思います。

三重県では公共施設への県産材の利用促進の考えが示されていますが、本当の意味で推進するためには、企画・設計段階で木材利用という考えだけでとらえるのではなく、そのことにより自分の自治体だけでなく他の自治体も含めた持続的な社会の形成という意識の軸を持つことが必要だと思います。

今後、単純にコストだけで考えることなく、またヨーロッパなどでは高層建築にも木材が利用されているなどの実態を踏まえながら、学校などの教育施設を中心に、建て替えや大規模改修また長寿命化といった公共施設マネジメントの取り組みを鈴鹿市でも進めるべきだと思います。その際には、学校規模の検討と都市のあり方から考えた適正な配置などの検討といった大きな課題も避けて通れないと考えるところです。





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いか焼き

2014年08月05日 01時13分03秒 | Weblog
関西学院大学の経営戦略講座を受講する前に、
阪急沿いの通りにあるいか焼き屋で、
小腹を満たすためにソース味と醤油味を購入。

さささっと食べていて思ったのは、
たしかにおいしいとは思うのだけど、
良い意味できれいにまとまってる感じだけれども、
なにかひと味足りない感じがするなぁ・・・と。
なんでそう思ったのか、
たぶん自分にとってのいか焼きは、
20年以上前の大学生の時に食べた、
バイト先の前でたこ焼きを焼いていたテキ屋のおじさんの味だからなんだろうなと。
そんなことを考えながら、
時間が経ったことをしんみりと感じました。
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鈴鹿市地域公共交通会議

2014年08月04日 17時05分16秒 | Weblog
先日8月1日、平成26年度第1回鈴鹿市地域公共交通会議を傍聴していました。
今回は、公共交通の利用状況などの報告と、亀山みずほ台線の運転改訂に関する協議が議題でした。

報告にあった公共交通の利用状況について、近鉄、伊勢鉄、三重交通、C-BUSそれぞれ利用者は横ばいから徐々に減少している状況と言えます。このことは、人口減少の動きが影響していると思います。また利用促進計画の報告もありましたが、質問が1件あった以外は特に議論はなく進んでいました。

亀山みずほ台線の運賃改定については、運行を委託している三重交通の運賃改定に伴うもので、三重交通の運賃体系と同様にするということがその内容でした。運賃改定について、現行の運賃額が170円から490円の区間は10円加算、500円から580円の区間は20円加算という内容です。今回の会議では鈴鹿市として特に異論はなく賛成ということでまとまり、あとは亀山市の地域公共交通会議で承認されれば運賃改定が行われることになります。

さて、座長の交通ジャーナリスト鈴木文彦氏の冒頭のあいさつで、公共交通と都市のあり方の重要性を話されていたのですが、今の鈴鹿市にとってこの部分の視点は非常に重要だと考えられるところです。以前から何度も取り上げていますが、都市マスタープランの見直しと次期中・長期計画の策定、インフラや公共施設のマネジメントなど、公共交通は非常に重要な要素としてあがってくることは間違いないでしょう。

このまま利用者が減少していくばかりでは公共交通の維持が難しくなるだけではなく、私たちの移動手段も自家用車などにより依存しなければいけなくなるからです。このことは、ある一点を過ぎたとき、非常に暮らしにくい状況が生まれる可能性につながるといえます。今私たちがするべきなのは、公共交通を活用しやすいまちのあり方を、10年20年といった時間の流れから考えるということです。その場合、今の延長では難しくなる可能性が高いと思います。富山市などの取りくみを参考にしながら、考えることが鈴鹿市にも必要になるでしょう。また発想を変えて、住民によるカーシェアリングなどでの公共交通の取り組みも検討すべきかもしれません。

どの様な形にせよ、鈴鹿市のように市域が広がっているまちでは、毎時定刻に公共交通がやってくるという発想だけではなく、利便性は低下しても利用時間を集中することや、ゆるやかな時間のあり方を検討するべきでしょう。その代りに、移動した先でのまちの空間的な付加価値を上げる取り組み、例えば民間の建物を活用した図書館を設置できるようにしたり、公共交通のハブとなる施設での高齢者福祉サービスの充実といった取組もありだと思います。
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