日弁連の執行部は福井市で開いた人権擁護大会で、
「2020年までに死刑制度の廃止を目指し、代わりに
終身刑などの導入を検討する」という宣言を提案した。
その理由として、冤罪によって死刑が執行されると取
り返しがつかないことや世界では死刑を廃止する国
が増えていることなどをあげている。
しかし、冤罪による死刑執行については冤罪防止策を
徹底して解決すべき問題であり、死刑を廃止している
国家においては、裁判所に代り警官が法律に関係なく
死刑を執行しているのが実情であり、法治国家として
は警官が私的に死刑を執行するよりは裁判所が死刑
判決を下す国家の方がマシである。
国家が裁判という名の殺人を犯すのはおかしいという
倫理的な問題については、そもそも死刑になるのは殺
人という非倫理的な犯罪を犯したからであり、他人の人
生を不当に奪った者は自らの人生で償うというのが因
果応報というものである。
また、塀の中で無為に目的もなく生かしておくことは、人
間にとっては時には死刑以上残酷なこともあるが、終身
刑を文字通り実行すれば、そのコストはバカにならず、
わざわざ死刑にすべきものを多額の税金を投入して終
身刑として塀の中で生かしておく必然性は国家にはない。
「2020年までに死刑制度の廃止を目指し、代わりに
終身刑などの導入を検討する」という宣言を提案した。
その理由として、冤罪によって死刑が執行されると取
り返しがつかないことや世界では死刑を廃止する国
が増えていることなどをあげている。
しかし、冤罪による死刑執行については冤罪防止策を
徹底して解決すべき問題であり、死刑を廃止している
国家においては、裁判所に代り警官が法律に関係なく
死刑を執行しているのが実情であり、法治国家として
は警官が私的に死刑を執行するよりは裁判所が死刑
判決を下す国家の方がマシである。
国家が裁判という名の殺人を犯すのはおかしいという
倫理的な問題については、そもそも死刑になるのは殺
人という非倫理的な犯罪を犯したからであり、他人の人
生を不当に奪った者は自らの人生で償うというのが因
果応報というものである。
また、塀の中で無為に目的もなく生かしておくことは、人
間にとっては時には死刑以上残酷なこともあるが、終身
刑を文字通り実行すれば、そのコストはバカにならず、
わざわざ死刑にすべきものを多額の税金を投入して終
身刑として塀の中で生かしておく必然性は国家にはない。