この月から始まった、朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
物語の内容については今更、ここで書くことでもないのですが、今回
主題歌を「椎名林檎」が担当ということで興味深く聴き、観ています。
久しぶりの「林檎らしさ」の曲でもあり、オープニングの映像とも相まって
良いですねっ。
今回、主題歌を担当するにあたって、本人もコメントも書いていますが
「東京事変」主宰以降、あまり聴くことのなかった椎名林檎の曲に
寄り添われそうですねっ。
以下、林檎らしいコメント。。。
カーネーションは撫子科です。この夏眩しい勇姿を見せてくださった、
かの女性達を思わせる題名ではありませんか。世界一ひたむきな
日本女性の誇りを象徴するお花なのでしょう。
さて、ヒト科の母親には「どこの子もうちの子。」と発想する優れた
自動機能が備わっています。尊い命を健やかに守ろうとする無条件の
はたらきです。
その機能に本来名前はなかった筈ですが、文明と自然とのあいだで
”愛情” などと呼ばれるに至ったと考えられませんでしょうか。
去る三月、為す術もないまま多くの命を奪われ、我々女性たちは全世界
各地で大粒の泪を零しました。あれらは、発揮出来なかった ”愛情” の
結晶だったのだと思います。
いのちをいただき、生かされている者だけに通う、かなしみ、よろこび。
渡辺あや先生のこの脚本には、それら全部がすっかり入って居て、少しも
きれいごとじゃありませんでした。或る種、残酷とも感じられるほどリアルな本作。
わたしも恥じぬよう、丸腰で取り組む思いでした。
どうかこの曲が、ドラマへ溶け込んでくれますように。
そして視聴者のみなさまへそっと寄添う曲になりますように。