連休明けのボケた頭を切り替え、土花亭事務所はいきなりの現場作業へ。
それも一日中の立ち仕事で首は後ろへ反り曲がったままの重労働。
只今、土花亭事務所が担当するリフォーム現場のクライアントからの希望で
古民家とまでは行かないまでも築70年の骨組みを化粧で表すことに。
本来は囲炉裏があって吹き抜けであったであろう、煤が付着した丸太梁。
そして、それ以外の以前に改築した時に補強したのであろう梁に一部
通し柱、全て「渋墨」で塗装を施す。土花亭事務所自ら。。。
通常は建築塗装でいう「オイルステイン」に「キシラデコール」に「オスモカラー」などが
広く使われるところ。しかし、煤けた感じを出すには及ばない。
それにもまして、これらの塗料には主成分にアクリル樹脂やウレタン、アルキドビル油
にミネラルスピリットという決して体には優しくない成分が含まれる。
そこで今回、土花亭事務所が施すのは「渋墨」。
主成分は「柿渋」「松葉墨」「清酒」、以上3種のみの天然水性塗料で防腐
防虫効果も有る。この「渋墨」を塗ったもので有名所は「箱根ノ関所」や
島根県の「松江城」等々。
早速、使い捨て合羽を羽織り、黙々と塗るは土花吉の妻。
同じく真剣に塗装屋に変身の土花吉。
午前中の作業も終わり近場のコンビニで弁当を買出し、気比の松原で
海を眺めながら頂き一服。。。
午後からも同じ作業を繰り返し、ほぼ完成。。。
達成感100%の土花亭事務所。図面を描くだけが設計事務所じゃありません。
休憩中の1コマ。「あ~たも中々、渋い黒色してますねぃ・・・」