「タブレット」と言っても、最近流行の「タブレット端末」のお話しではなく、「通行証」のタブレットのお話し。
先ごろ、JR只見線で最後のタブレットの受け渡しが行われ、これでJR旅客でのタブレットは姿を消す。
数少ない駅員と乗務員が直接、接する「タブレット」。単線の路線内での衝突事故を防ぐシステム。
昔、駅のホームで駅員が持ち歩く姿を見たり、ホームの末端にタブレットホルダーを無人で受ける渦巻き状の
金属バーが出ていて、そこ目がけて通過するSLの貨物列車の機関士が器用にと言うかアクロバットに
爆走しながら投げ入れる様を見たことがあります。
「タブレット」。。。本来、輪っか状のモノに革で出来たポケットが付くのが「タブレットホルダー」と呼ばれ
そのポケットに入れる真鍮製のドーナツ状のモノをタブレットと呼びます。
このタブレットホルダーも一説には「本州型」や「北海道型」と呼ばれるモノが有り、輪ッか部分も
革で巻かれた「北海道型」。これは寒い北国地方で主に使われていたと言われます。
変って「本州型」と呼ばれるモノは輪ッか部分のワイヤーが露出したままのモノや簡単にテープで
巻かれたモノで貨物列車などで使われていたとも聞きます。
これは土花亭所蔵の「タブレットホルダー」。
「本州型」と呼ばれるモノですが残念ながらタブレット(通行証)は入っていません。。。