今まで幾度となく、この辺りを通っているのに全く気が付かなかった「重文」の存在を初めて知る。
先日のFKI市の帰り道、たまたまSBE市内を走っていて「何っ?あの茅葺」ってな感じで吸い寄せられ
訪れるは「神明社」境内。
一応は拝殿に参拝し、奥に建つ茅葺の建物の方へ。。。
「いいですねぃ。」
現存する福井県内の民家の中では最も古い建物らしい「旧瓜生家住宅」
記録では元禄12年(1699年)築らしく、元はここ「神明社」の宮司の住宅であったとのこと。
昭和49年頃に500Mほど離れた元々建っていた場所からこの場に解体移築したらしい。
早速、入館料無料ということで見学させてもらう。
先ず、玄関を入り「土間」左手に「だいどこ」を見ながら正面の「板の間」に上がる。
そして、その奥には特徴的な、この手の民家には珍しく「床の間」付きの「座敷」が備わっている。
「槍掛けの間」も備わり、説明看板では「地方宮司住宅の特徴」とはあるもの、基本通常の「田の字」であることや
座敷廻りの釘隠しの種類形状の違いに一部、鴨居に継ぎ足しが観られること等を考慮すると、300年以上の
歴史の内、その時代に合わせ改築を繰り返されたのではないかと主観ですが想像出来る。
しかし、外観を拝見させて頂くと北側の茅葺の状態が悪い・・・。
どうしても茅葺の場合、棟部分と陽当りの悪い北側から痛んでくることが多い。
この建物も例に漏れずなのですが、早めの修復を望むところです。。。