カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

等々力の空

2008-02-01 | あちこち
 昨日行った川崎市民ミュージアムの前は、等々力陸上競技場になっていて、今は改修工事中です。その競技場の上に広がる冬空です。また、競技場のそばには大きな池もあって、キンクロハジロが羽を休めていました。

 30日にふれた本の続きですが、著者の中野雄氏によれば、丸山が最も敬愛した音楽家はフルトヴェングラーだったそうです。そのフルトヴェングラーが亡くなった(68歳でした)という報に接したとき、当時手術後のリハビリ中でベッドにいた丸山は「あの瞬間は忘れないですね。いきなりベッドがすーっと沈んで行くような気がしました」と語ったという。丸山はこのとき40歳、2回り以上離れてはいますが、やはり同時代を生きた指揮者だったわけです。
 私が訃報を知って最もショックを受けた音楽家といえばクライバーです。レパートリーが極端に少なく、指揮台に立つことも極めて少ないという特異な指揮者でしたが、いったん棒を振ればその音楽は命の漲る生命体そのものという音楽を響かせていました。実演にふれることができなかったことが、これほど惜しまれる指揮者はいません。

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