Enoの音楽日記

オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。

ハワイ旅行(3)

2017年10月04日 | 身辺雑記
 3日目はビショップ博物館Bishop Museumへ行った。同博物館はハワイの歴史と文化にまつわる品々を展示する施設。毎日4回日本語ガイドツアーが催行されている。わたしもそれに参加した。所要時間は約30分。

 まずハワイ王朝の歴史を展示した部屋へ。歴代の国王の肖像画とその時代の出来事が展示されている。初代の国王はカメハメハ大王。1795年にハワイ王国の建国を宣言し、1810年にハワイ全島の統一を果たした。

 ハワイ王朝はそれ以降、第8代国王のリリウオカラニ女王(「アロハ・オエ」を作曲した人)まで続いたが、ハワイ政治への白人の影響力を制限し、ネイティヴ・ハワイアンの権限を強めようとした同女王にたいして、白人は1893年にクーデターを起こし、翌1894年にハワイ共和国を設立。ハワイ王朝は滅亡した。

 と、そういう歴史を(国王たちの肖像画を見ながら)説明してもらった後、ハワイアンホール本館に移ると、3層吹き抜けで、各階に回廊が巡らされた重厚な造りに(上掲の写真↑)、思わず足が止まった。ハワイ文化の底力といったらよいか。白人にたいするネイティヴ・ハワイアンの意地といったらよいか。

 同館では、タヒチから渡ってきたネイティヴ・ハワイアンの祖先の遺物や、その工芸品などを説明してもらったが、いかんせん、全体で約30分のツアーでは短すぎた。数点の展示品の説明で終わった。

 わたしはツアー終了後も見学を続けた。ネイティヴ・ハワイアンの祈りの場‘ヘイアウ’Heiauの復元模型が興味深かった。前日、高校時代のブラスバンドの友人の家を訪れたとき、車で5分ほどの所にあるヘイアウに案内してもらった(ヘイアウは各島にいくつか残っている)。林の中に開かれた平らな土地に、崩れた石垣があった。往時のそれはどのような形態だったか、想像がつかなかったが、復元模型でイメージが湧いた(※)。

 お昼時になったので、館内のレストランに行くと、ハワイ料理の老舗「ハイウエイ・イン」の経営するレストランだった。旅行中に一度はハワイ料理を食べてみたかったので、これはラッキーだった。

 タロイモをすりつぶした‘ポイ’、トマトとタマネギと塩漬けの鮭をあえた‘ロミ・サーモン’、豚肉の燻製‘カルア・ピッグ’そしてココナツ・ミルクのプリン‘ハウピア’を食べた。ポイ以外は美味しかった。
(2017.9.27.)

(※)ヘイアウ(Wikipediaの説明)
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