Enoの音楽日記

オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。

ハワイ旅行(4)

2017年10月05日 | 身辺雑記
 4日目はハワイ島に行った。高校時代のブラスバンドの友人が、約20年前にご主人と子供たちとともにハワイに移住したとき、最初に住んだのがハワイ島のヒロだった。どんなところか、一度見てみたかった。またヒロは、日系人の多い街なので、その意味でも行ってみたかった。

 往きのホノルル発は早朝便、帰りのヒロ発は夕方便を予約した。一日中ヒロの街をウロウロするつもりだった。だが直前になってヒロの公共交通機関(バス)を調べてみると、ルートも本数も少ないことが分かった。またタクシーに頼るにしても、流しのタクシーはなさそうなので、必要の都度、電話で呼ばなければならない。それも面倒なので、現地のツアーに参加することにした。メールで問い合わせると、ヒロの到着便が1便早ければ参加可能とのことなので、往きの便を変更した。

 ツアーに参加して正解だった。ヒロの空港で出迎えてくれ、また帰りはヒロの空港まで送ってくれたので、世話なしだった。ガイドさんは聡明そうな人で、とくに植物に造詣が深く、興味深い話を聞けた。

 午前中はヒロの街をまわった。美しい公園もあるが、レトロな下町もあり、全体に静かで穏やかな感じがした。友人がヒロのどのあたりに住んでいたのか、聞いてこなかったことを悔やんだ。

 午後はハワイ火山国立公園(キラウエア火山)に連れて行ってくれた。標高1,213メートルなので、そんなに高い所ではないが、見渡すかぎりの荒涼とした大地にポッカリ火口が開き、噴煙を上げている(上掲の写真↑)。溶岩が見えるときもあるそうだが、今回は見えなかった。ともかく、月面のようなその光景に目を見張った。

 近くの溶岩台地では、ツアー参加者一同で溶岩の上に寝そべったり、密林にできた洞窟の中を歩いたりして、楽しく過ごした。

 ヒロの街に帰る約50分のドライヴでは、広々とした緑豊かな風景に感銘を受けた。ハワイの自然の豊かさを感じた。往きも感じたが、同じ道を帰る道すがら、その感銘が確かなものになった。

 ホノルルは、いや、ワイキキは、ハワイの中では特殊な場所だということが、よく分かった。それはハワイの経済を動かすためには必要な場所で、また先人たちが大変な努力をして築き上げた場所でもあり、さらにいえば世界的にも見事な成功例の一つかもしれないが、古きよきハワイも残っていることを実感した。
(2017.9.28.)
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