平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

24 シーズン2 障害

2006年03月07日 | テレビドラマ(海外)
ドラマには様々な障害がある。
「24」(18話~22話)の障害について分析するとこうなる。

「音声チップのデータを早く分析にかけて戦争を回避したい」
これが事件の解決である。
しかし、その解決を妨げる様々な障害がある。

1.物の所在
 18話でジャックは音声チップがどこにあるかで様々な駆け引きをするが、その在処を知っている男が銃撃戦に巻き込まれて死んでしまう。
 万策尽きたと思いきや、そこは病院。男の命を救うためにレントゲン写真を撮っていた。
 レントゲン写真にチップが写っている。
 男はチップを体に埋め込んでいたのだ。

2.追っ手
 チップを求めて追っ手が迫る。
 チップには発信装置がつけられていたのだ。
 発信装置を分離して難を解決。

3.第3者
 チップを中東の捜査官ヨセフがCTUに持っていくことになる。
 しかし、ロスは暴動の最中。
 ヨセフは中東の風貌をしているから、暴動に襲われる。
 暴徒はヨセフの財布から金を抜き取り、チップもポケットに入れる。
 ヨセフに同行していたケイトはそれをお金で買い取ると言う。
 お金の置いてある自分の家に連れて行くケイト。

4.破損
 ケイトの家に駆けつけたジャック。
 暴徒との戦いの中で、チップを破損してしまう。
 コンピュータでCTUにチップのデータを送るが……。

5.仲間同士の確執
 CTU内部でももめている。
 本部とトニーの対立だ。
 本部は音声データは偽物だと分析した。それがくつがえされることは面子にかかわる。
 背後の黒幕の意思も見え隠れする。
 トニーは「ぼくは保身よりは正しいことをしたい」「自分の判断で正しいことを行う。嫌ならクビにしろ」と言って分析を強行する。(トニー・アルメイダの見せ場!)
 一方、本部は「命令系統に従うことが正しいことだ」と反論するが。
  
6.口を割らない人間
 チップを分析するCTU。結果は復元不可能だった。
 しかし、データに残されたジャンクコード(プログラムの作成者を示すコード)から作成者を特定。
 ジャックはその男のもとに向かうが、男は罪に問われることを怖れて語ろうとしない。説得が始まるが、男は錯乱して外に飛び出してしまう。
 
 データチップの件だけでもこれだけの障害を与えている。
 普通のドラマだったら、ひとつかふたつだ。
 これだからこのドラマは世界中でヒットした。

★研究ポイント
 ドラマの作り方
 ドラマの構成
 障害

★追記
 第23話ではこんな障害も。
 怪我・死……音声データをねつ造したアレックスは怪我をし、死んでしまう。

★追記
 チップの在処をしゃべらせるためにジャックは拷問に会う。
 ジャックは一度心停止し、医者が連れて来られて治療に当たる。
 医者は脅されてやって来た普通の医者だ。
 ジャックは医者を仲間にして脱出を試みる。
 このままではふたりとも殺されてしまうと言って説得し、ロープを緩めるように言うジャック。
 しかし、間に合わない。
 敵はジャックにしゃべらせるために、横隔膜の働きを奪うデオグライトという薬を少しずつ注射するように医者に言う。
 デオグライトを注射され、しゃべるというジャック。
 しかし、それはジャックの仕組んだ罠だった。
 在処を小声で話すジャックに耳を近づける敵。
 その時、医者はデオグライトの注射を敵の背中に突き刺す。
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