優奈(堀北真希)はヒッキー。
外に出るのが怖くて、ライブチャットをすることで生計を立てている。
ライブチャットが優奈にとって唯一の外の世界に繋がる手段だが、疑似恋愛・アダルトな要求をしてくる男たちは優奈にとって恐怖以外の何者でもない。
物語はふたつのモチーフで作られている。
モチーフA……優奈がチャットで知り合ったタローによって変わっていく。
モチーフB……タローとは誰か?なぜタローに会えないのか?
物語の前半ではモチーフAが描かれる。
タローは優奈に言う。
「籠から飛び出して、自由に大空を飛びまわることを楽しめる様になりなよ。時には傷つくかもしれないけど、それが本当に生きるということ」
「最初からうまくいくわけがない。少しずつ変わっていけばいいんだ」
こうしたタローの言葉により、優奈は少しずつ変わっていく。
野球をやっている少年が「ボールを拾って下さい」というのだが、最初は拾えない。しかし、心が開かれていくことで、ボールを拾って投げ返せる様になる。
ドラマとは変化なり。
また、その変化を描くのに効果的な描写だ。
中盤はモチーフB。
タローの言葉で外に踏み出せる勇気を得た優奈はタローに会いたいと思う。
しかし、タローは「会ったら幻滅する。僕達はバーチャルな関係だ」と言って会うことをしない。
クライマックスではふたたびモチーフAが描かれる。
優奈が過去に障害を加えた彼氏の浮気相手と偶然会ってしまうのだ。
過去が甦り、再び元の引きこもりの優奈に戻ってしまう。
そして解決。
タローの正体がわかる。
タローの正体がわかって、優奈は再び現実に立ち向かう勇気を得る。
モチーフAとモチーフBが一気に解決する瞬間だ。
タローは優奈に会って言う。
「人間にはふたつの顔がある。天使の顔と悪魔の顔と。そして両方がきみ自身だ。両方の君を認めて、両方を愛しなさい」
★研究ポイント
A~B~A~A・Bの解決 という物語の構成。
★追記
タローの正体をめぐって、コンビニの店員がそうではないかという仕掛けが施されている。これで少しはタローの正体が分かりづらくなった。
優奈がいつも買うのは、のり弁当。他のものを買わない。
この描写が、現実に積極的に関わろうとしない、現実に興味のない主人公を効果的に描いている。
毎回、ラストで表記される作者Yoshiのメッセージ。
いささか説教くさいが、こういうメッセージが共感を呼ぶのかな?
外に出るのが怖くて、ライブチャットをすることで生計を立てている。
ライブチャットが優奈にとって唯一の外の世界に繋がる手段だが、疑似恋愛・アダルトな要求をしてくる男たちは優奈にとって恐怖以外の何者でもない。
物語はふたつのモチーフで作られている。
モチーフA……優奈がチャットで知り合ったタローによって変わっていく。
モチーフB……タローとは誰か?なぜタローに会えないのか?
物語の前半ではモチーフAが描かれる。
タローは優奈に言う。
「籠から飛び出して、自由に大空を飛びまわることを楽しめる様になりなよ。時には傷つくかもしれないけど、それが本当に生きるということ」
「最初からうまくいくわけがない。少しずつ変わっていけばいいんだ」
こうしたタローの言葉により、優奈は少しずつ変わっていく。
野球をやっている少年が「ボールを拾って下さい」というのだが、最初は拾えない。しかし、心が開かれていくことで、ボールを拾って投げ返せる様になる。
ドラマとは変化なり。
また、その変化を描くのに効果的な描写だ。
中盤はモチーフB。
タローの言葉で外に踏み出せる勇気を得た優奈はタローに会いたいと思う。
しかし、タローは「会ったら幻滅する。僕達はバーチャルな関係だ」と言って会うことをしない。
クライマックスではふたたびモチーフAが描かれる。
優奈が過去に障害を加えた彼氏の浮気相手と偶然会ってしまうのだ。
過去が甦り、再び元の引きこもりの優奈に戻ってしまう。
そして解決。
タローの正体がわかる。
タローの正体がわかって、優奈は再び現実に立ち向かう勇気を得る。
モチーフAとモチーフBが一気に解決する瞬間だ。
タローは優奈に会って言う。
「人間にはふたつの顔がある。天使の顔と悪魔の顔と。そして両方がきみ自身だ。両方の君を認めて、両方を愛しなさい」
★研究ポイント
A~B~A~A・Bの解決 という物語の構成。
★追記
タローの正体をめぐって、コンビニの店員がそうではないかという仕掛けが施されている。これで少しはタローの正体が分かりづらくなった。
優奈がいつも買うのは、のり弁当。他のものを買わない。
この描写が、現実に積極的に関わろうとしない、現実に興味のない主人公を効果的に描いている。
毎回、ラストで表記される作者Yoshiのメッセージ。
いささか説教くさいが、こういうメッセージが共感を呼ぶのかな?