平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

行列のできる法律相談所

2006年03月19日 | バラエティ・報道
島田紳介のトークにはすべてオチがある。
3月12日の「行列のできる法律相談所」。

ゲストはオカマのイッコーさん。
「わたしの夢はスチュワーデスになることだった」というイッコーさんに「それはテロリストやな」
「わたし、子供を産みたい」「そりゃウンコやな」
「わたし、ミンクのコート着てたの」「郊外だったら撃たれるで」

高知東急には
「大阪に行くと奥さんから解放されて嬉しい。だけど、新大阪に着くとでっかい奥さんの看板がある」
「女性を口説くには、ひたすら話を聞いてあげること」「それは石田純一と同じや」

高知東急が泣けるいい話をすると、「選挙に出るの?」
「この紳介さんに会えて感謝している」という橋下弁護士には、「会えて感謝してるのは、テレビに出られて儲かったからや」

この落とすテンポがいい。
だからオチがない話が嫌いだ。
高田万由子が自分の家はお金持ちであること、高校の時、何となく東大に行きたいなと思って勉強をしたら受かってしまったという話をした時、紳介は言う。
「なんやそれ、オチもなんにもないやないか?」
そしてさらに突っ込む。
「あんたは回転寿司で目が回ったことなんてないやろ」「ラーメンが400円と聞いてプッと笑うやろ?」
これでは高田万由子がイメージダウンになるので、次の様にフォローするが。
「まあ、ダンナ(葉加瀬太郎)が変だから許す」

この様に紳介のトークはキレのいいオチが身上。
しかもそのオチは辛辣で、自分よりは他人に向けられる。
番組中、自分をオチにしたのは次のふたつ。
家では「ミー君」と呼ばれているという紳介。後輩が遊びに来て奥さんが「ミー君」と呼ぶと、後輩は猫を探す。
子供の頃、良い成績を取ったらおばあちゃんが死んだ。俺が勉強したら人が死ぬと思った。

この点、明石家さんまとは大きく違う。
さんまはむしろ自分をネタにして笑いを取る。
同じ日の「からくりテレビ」での小倉優子とのやりとり。
「何の目標もなくここまで来た」という小倉優子に「俺なんか17歳からしゃべり続けて、やっとこれや」
「さんまさんに番組で優子がいじめられてるのを見て、心配したおばあちゃんのガンが良くなった」という小倉優子に「俺はガンの特効薬か?」

明石家さんまはリアクションの天才でこれは別の機会で書いてみたいが、今回は島田紳介の話。
今後もキレがあって毒のあるオチトークを楽しみにしています!

★研究ポイント
 芸人
 ギャグ

★追記
 イッコーさんはひとりでも笑いを取っていた。
 業界用語でいう「フリオチ」。
 男性をゲットするにはスキンシップが大事という高田万由子にイッコーさんは「そうですよね」と言う。
 司会の紳介に頼らず自分で話題に食いついて落とした。
 こういう芸は芸人さんでないと出来ない。

 坂下千里子は話題をふられても自分で落とせない。
 VISAが切れる外国人芸人チャド。坂下千里子が結婚して「坂下チャド」なったら、日本にいられるとふられて「そんなの国籍がほしいだけじゃないですか」と千里子はリアクション。
 紳介に「29歳にもなって自分のことをチリというやつがいる」とふられてリアクションを返せず、東野に「チリチリは俺の専売特許や」とチリチリ頭を擦りつけられてフォローされる。
 千里子さんもタレントとしての持ち味が違うからこの対応でいいのだが、こうした様々な個性をまわして番組を盛り上げる島田紳介の司会術はすごい。

コメント
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