平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

のだめカンタービレ ギャグ研究

2006年03月30日 | コミック・アニメ・特撮
 「のだめカンタービレ」でギャグシーンの研究を。

 千秋先輩が元カノと一夜を共にしたのを目撃してしまったのだめ。
 ショック!
 龍太郎が励ます。
 「いい加減、立ち直れ!おまえにはもいピアノしかないんだろう。せめてピアノぐらいまともに弾かなきゃ」
 「ピアノしかない」「せめてピアノ」というせりふがのだめを傷つける。
 ※ギャグポイント……実は人は他人の不幸が大好き。それに追い打ちをかけるせりふは効果的。
 龍太郎はさらに言う。
 「おい、くせーぞあたま!」
 ※ギャグポイント……文脈とは違うせりふをさりげなく入れる。しかものだめのマイナス要素の指摘。キャラクターギャグ。
 そして龍太郎は落ち込んでいるのだめにさりげなく言う。
 「なあ、それならオレとつきあわねーか」
 のだめは嫌な顔。龍太郎は言う。
 「だよなー」
 ※ギャグポイント……人は他人の不幸が大好き。今度は龍太郎の不幸。
 龍太郎はさらにのだめを慰める。
 「とりあえずやけ食いでもするか。麻婆ナスに麻婆豆腐、麻婆春雨。のだめの好きな麻婆づくしだぞ」
 ※ギャグポイント……麻婆系の料理が好きというキャラクターギャグ。
 しかしのだめは言う。
 「千秋先輩の料理が食べたい。カプリなんとかブロッコリー。愛の呪文料理」
 ※ギャグポイント……のだめしか言えないこのせりふの面白さ。
 これを聞いて龍太郎はリアクション。
 会話に新たな展開。
 「おまえ千秋に料理してもらってたのか?すげぇ!それって脈あるんじゃねーのか!?」
 「普通キライな女に料理なんてしねーって。もしかしたら彼女から奪えるかもしれねえぞ」
 こう言われてだめが復活する。
 「奪う!どうやって?」
 「オレなら寝取る」
 「寝取る?!」
 「そう!女の武器を使って直接男の本能に訴えかける。『わたしは新鮮な果実よ』。男は(オレは)そういうのに弱い」
 ※ギャグポイント……『わたしは新鮮な果実よ』というせりふ。
              「男は」の後に(オレは)と付け加えられている所に注目!
 「女の武器」「果実」と聞いたのだめのリアクション。
 「だっちゅうーの」
 「古い!しかもキモイ」と龍太郎に蹴り上げられる。
 ※ギャグポイント……ボケ・ツッコミはギャグの基本。
 そして色気作戦のために洋服を着替え、化粧を始める。
 しかしのだめは化粧が下手。
 龍太郎はアドバイス。
 「もう少しソフトにした方がいいんじゃねえの」
 「千秋はムッツリスケベそうだから、もう少し自然な感じにして」
 化粧を直していくが、いずれも変な顔。
 ※ギャグポイント……「千秋はムッツリスケベそうだから」とさりげなく千秋の悪口。
 そこへ「なんの相談をしているんだ?」と千秋がやって来る。
 ※ギャグポイント……まずい状況が発生。人は他人の不幸が大好き。
 のだめ、自分に会いに来てくれたと感動。自分に都合のいい勘違い。
 変な化粧で千秋の胸の中に飛び込む。
 そして一言。
 「む……ムラムラしますか?」
 ドカーンと千秋に段ボールを叩きつけられる。
 ※ギャグポイント……ボケはめげない。突進する。

★研究ポイント
 シーンの作り方
 ギャグの作り方
  ・人は他人の不幸、悪口が大好き
  ・キャラクターギャグ
  ・ツッコミ~どうやって突っ込むか?(蹴り・段ボール)
  ・ボケはめげない。あくまで直進。
  ・さりげないくすぐりのギャグ  
コメント
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