JR西日本
2016年度にはJR大阪環状線、JR阪和線に新型車両が投入される。JR発足以降103系、201系と国鉄形が活躍していた大阪環状線にもいよいよ新型車両が投入される。前年にJR東日本の山手線用にE331系が投入されたが、山手線ではJR発足以後、205系からE231系500番台、そしてE331系と3世代目の車両が登場している。遅まきながら関西でも漸く新型通勤電車が大阪環状線に投入されることになった。
JR西日本では昨年北陸新幹線の開業に伴い、683系を直流化した289系を投入して、紀勢線、山陰線から381系を淘汰した。これにより一気に国鉄形特急車両が減り、今では伯備線の381系が残るのみとなった。今後はこちらの置き換えに焦点が置かれるが、フリーゲージトレインなどの動向を見ながらの車両投入となることもあり、今しばらくは381系が活躍するものと思われる。 アーバンネットワークでは323系の登場、阪和線への新車投入により、201系、205系の転出による103系の置き換えが行われることが予想される。奈良区に201系を集中投入するのが理想的だが、205系に関してはその扱いがどうなるのか注目される。また、201系に関しても8両編成から短編成化されるとサハやモハが余剰となることも考えられる。サハをクハに改造するようなやりくりが行われる。
阪急
1000系の増備は今年度以降も継続しそうだ。昨年阪急宝塚線でダイヤ改正が行われたが、本年は大きなダイヤ変更はなさそうだ。1000系増備により3000系、3100系の去就や能勢電転属により5100系の動向も気になるところだ。
阪神
5700系の増備が行われる見通し。ジェットカーの置き換えが本格化していくものと思われる。団体列車で乗り入れる近鉄特急の運転回数は年々縮小傾向にあるが、今のところ定期運転などの話はない。直接ではないが、山陽6000系が今春デビューし、直通特急などで阪神線内にも乗り入れてくる模様だ。
京阪
昨年度は13020系の増備もひと段落していたが、そろそろ増備を行い、2600系などを淘汰していかなければならない時期に来ている。3年計画で実施されていた新型ATSへの移行が本年度で終了する見込みだ。これをもってダイヤ改正を行うのかどうかは今のところ分からないが、何らかのダイヤ変更が行われるものと見る。
近鉄
今春から一般型を改造した観光特急が南大阪線、吉野線で運転を開始する。汎用特急車のリニューアル工事が進められていくだろうが、一般車の置き換えもそろそろ抜き差しならぬところまで来ている。そろそろ新型通勤車両の投入を期待したい。
南海
昨年度登場した8300系の増備が継続すると思われる。8300系増備に伴い、特急サザン用の特急車も登場するかどうかが注目されるところだ。